蜂のように軽やかに
ハイパフォーマンスなネイキッドスポーツとしてファンを魅了したホンダの「ホーネット」が、「CB1000ホーネット」としてついに復活! 最新のコンポーネントを得た“令和のスズメバチ”は、私たちにどんな走りを見せてくれるのか? 上級モデル「SP」で確かめた。
“走り”が自慢のネイキッドスポーツ
ホーネット(Hornet)が久々に帰ってきた。昭和世代には懐かしい名を冠したモデルで、元祖は、1990年代後半から2000年代初頭にかけて人気を博した、一連のホーネットシリーズだ。「250」「600」「900」と次々にリリースされたが、いずれも「CBR」系の高性能直4エンジンによるハイパフォーマンスな走りが魅力で、いわば“ストリートファイター”の先駆けのような存在だった。自分もこのシリーズは大好きで、特に「CB900ホーネット」はHMS(ホンダ・モーターサイクリスト・スクール)の教習車だったので、取材も兼ねて何度も乗った記憶がある。
さて、最新型のCB1000ホーネットも、歴代同様にスーパースポーツ「CBR1000RR」譲りの999cc水冷直列4気筒エンジンを、新設計のスチール製ダイヤモンドフレームに搭載するスポーツネイキッドとして登場した。今回試乗したSPは、オーリンズ製リアショックにブレンボ製フロントブレーキキャリパー、クイックシフターなどを装備し、ゴールドのフォークとホイールが与えられた特別仕様となっている。
見た目はかつての丸っこいホーネットシリーズとは異なり、ツリ目の2眼ヘッドランプに鋭いボディーラインが現代的。跨(またが)るとハンドルは程よい高さと幅で操作しやすく、シートもフラットで、前後に動きの自由度があるスポーティーな設定だ。シート高は809mmとやや高めだが、前寄りに座れば車体に“くびれ”があるので、足つき性もそう悪くはない。...