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BMWアルピナB4 GTグランクーペ(4WD/8AT)【試乗記】


グランド・フィナーレ

性能指標に「巡行最高速度」を掲げるなど、もともとグランドツアラーを志向してきたBMWアルピナだが、創業家が開発・製造する最後のシリーズにはわざわざ「GT」を名乗らせている。やはり集大成に込められた思いはひとしおだ。「B4 GTグランクーペ」の仕上がりをリポートする。

最後のブッフローエ生まれ

プライベーターとして自らの「ノイエクラッセ」に手がけたチューニングに端を発し、M社に先駆けてBMWのモータースポーツ活動を支えるとともに、BMWをベースとしたオリジナルモデルの開発を手がけてきたブルカルト・ボーフェンジーペン。氏がアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社を設立してから、60年の時がたつ。

そのボーフェンジーペン一族が手がける最後のモデルとなるのが「3シリーズ」ベースの「B3 GT」、そして「4シリーズ」ベースのB4 GTだ。アルピナの商標をBMWに移譲することが決まったのは2022年のこと。以来「B5」と「B8」、そしてこのB3&B4にGTの冠が与えられてきた。ちなみに創業主であるブルカルト・ボーフェンジーペン氏は2023年に他界。その後、2024年に投入された「B8 GT」が氏を追悼する意味合いも込められたモデルとなっている。

アルピナの工場があるブッフローエから送り出される完成車としてのフィナーレを飾るB3 GT&B4 GTのうち、今回の取材車はB4 GTだ。ちなみにブッフローエは今後、アルピナの既販車の部品管理や整備、レストレーションを行う拠点として生き続ける予定だという。

ベースとなるのは「4シリーズ グランクーペ」、つまり3シリーズと同じ、CLARプラットフォームを用いている。ディメンションの数値的に若干の差異はあれど、基本的には同じアーキテクチャーだと思って差し支えない。ただし重量はB3 GTの「リムジン」=セダンに対しては90kg、「ツーリング」=ワゴンに対しては20kg重い1965kgとなっている。この差異をサスペンションのセットアップだけで吸収することを看過しないのがアルピナのアルピナたるゆえんで、タイヤサイズはB3 GTに対して後輪が20mmワイドな285幅、ホイールも0.5J幅広な10Jとなっている。「ALP」印付きの認証タイヤ「ピレリPゼロ」のロードインデックスも異なるが、速度記号が300km/h超級の域を織り込んだ(Y)である点は両車ともに同じだ。ちなみにB4 GTの0-100km/h加速は直近まで販売されていた「B4グランクーペ」よりも0.2秒速い3.5秒、アルピナ用語ともいえる「巡航最高速度」は4km/h速い305km/hとなる。...

提供元:webCG

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