ほどほどが気持ちいい
「日産ノート オーラ」に新たな純正カスタマイズモデルの「AUTECHスポーツスペック」が登場。AUTECHならではの上質感を付与したうえで、さらに走行性能も磨き上げたというスポーツコンパクトだ。果たしてその仕上がりやいかに!?
あらためてNISMOとAUTECHの関係
日産ファンには耳タコかもしれないが、あらためて、モータースポーツ会社であるNISMO(ニスモ=日産モータースポーツインターナショナル)と、カスタマイズや特装車で知られていたオーテックジャパンという2つの日産子会社は、2022年4月に「日産モータースポーツ&カスタマイズ(以下、NMC)」に統合された。本社は神奈川県茅ケ崎市(旧オーテックジャパン)に置かれるが、モータースポーツ拠点となるNISMO事業部は(2013年に東京の大森から移転した)横浜市に残る。
「NISMO」や「AUTECH(オーテック)」の名を掲げる市販車は昔からあったが、かつてのNISMOが手がけた市販車といえば、S14「シルビア」の「270R」やR33「スカイライン」の「400R」、R34「スカイラインGT-R」の「Z-tune」などなど、全身をゴリゴリにイジッた台数限定のコンプリートカーが大半だった。
対して、ディーラーで普通に買える純正カスタマイズカーを得意としてきたのが、オーテックジャパンである。同社は商品ごとに臨機応変にブランドを使い分けており、実際、先代や先々代の「フェアレディZ」に用意されていた「バージョンNISMO」はオーテックジャパンの作品ながら、NISMOを名乗った。
こうした経緯もあって、日産はNISMOブランドを有効活用すべく、2017年にそのロードカー部門を、ニスモカーズ事業部として当時のオーテックジャパン内に移設。今から考えると、これが現在のNMCの布石ともいえた。
というわけで、オーラも含む現行ノート系のAUTECHやNISMOは、オーテックジャパン+ニスモカーズ=現NMCらしい仕事である。発売当時は(「クロスオーバー」も含めた)AUTECHは5ナンバーのノートを、NISMOは3ナンバーのオーラをベースにするなど、緻密にすみ分けられていた。しかし、昨2024年のオーラのマイナーチェンジに合わせて、AUTECHもオーラベースに切り替えられた(クロスオーバーはノートベースのまま)。...