アメリカンクルーザーの王道
今も昔も“ザ・ハーレー”と呼びたくなるいで立ちで人気を博す「ハーレーダビッドソン・ファットボーイ」。1923cc(!)の大排気量エンジンを得た最新モデルは、従来型からいかなる進化を遂げたのか? アメリカンクルーザーの王道を行くマシンの走りに触れた。
受け継がれるアイデンティティー
1991年に登場したファットボーイは、クルーザーを中心にラインナップされるハーレーの「ソフテイル」ファミリーのなかでも、高い人気を誇る定番モデルだ。同年公開された映画『ターミネーター2』の劇中で、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるサイボーグが乗り回すバイクとして、一躍有名になった。
初代のデビューから34年目となる最新版の2025年モデルだが、まさにハーレーらしいロー&ロングスタイルの大柄なボディーに、縦2本出しの通称ショットガンマフラー、象徴的なディッシュホイールに超ワイドタイヤなど、初代からのアイデンティティーは今も大事に継承されている。
従来モデルとの大きな違いはエンジンだろう。伝統の空冷Vツインエンジンは「ミルウォーキーエイト114」(1868cc)から「同117」(1923cc)へと排気量を拡大。最高出力は94HPから103HPへとアップし、最大トルクも155N・mから168N・mへとピーク値を高めつつ、従来より低い3000rpmでそこに達する特性とすることで、ずぶとい加速にさらに拍車をかけた。
パワーユニットに関するトピックとしてもうひとつ。2025年モデルに採用されたミルウォーキーエイト117には、車種ごとに味つけが異なるエンジンが設定されることも見逃せないポイントだ。種類は「クラシック」「カスタム」「ハイアウトプット」の3タイプで、ファットボーイには「ブレイクアウト」ともども、パンチの効いた「カスタム」仕様が搭載されている。...