天上界の乗り心地
ベントレーのラグジュアリークーペ「コンチネンタルGT」の新型が日本に上陸。内外装は従来型のイメージを踏襲した小変更のようだが、その中身は最新のプラグインハイブリッドモデルに生まれ変わっている。高性能バージョン「スピード」の仕上がりをリポートする。
不易と流行
操作類の配置が不変なのでいきなり新型に乗り換えてもまごつかない、と評されたメルセデス・ベンツも今や昔の話、それにふさわしいのはもはやベントレーぐらいだ。相変わらずのクラシックホテル感にすっかり落ち着くが、それでもやはりメーターグラフィックなどは新しくなっているし、スムーズレザーなのにしっとりと手のひらに吸いつくようなステアリングホイールの手触りが尋常ではない。これはどのような素材なのだろうか。そういえばふんわり柔らかなシート表皮もこれまでに触ったことがないものだ。
スペックシートには「ピラーボックスレッド」と「ベルーガ」のコンビ内装としか記載がない。いちいちカッコいいネーミングだがそれは色のことだけだろう。ピラーボックスとは円柱型の赤い郵便ポストのこと、となればベルーガは最高級キャビアからとった濃いグレーということになる。ハイグロスカーボンパネルはちょっと好みではないが、ラグジュアリーやゴージャスを超えて「ウェルネス」と掲げるベントレーならではの、実にくつろげる空間である。富裕層の第一の関心事は美と健康なのである。
とはいえ新型コンチネンタルGTには従来とひとつ決定的に違う部分もある。コンチネンタルGTの最高性能版たるスピードなのに、センターコンソールにEVモードのスイッチが設けられていることだ。新たな旗艦用パワートレインは6リッターW12ツインターボではなく、4リッターV8ツインターボ+モーターのプラグインハイブリッドに生まれ変わったのである。...