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ホンダN-VAN e: L4 プロトタイプ(FWD)【試乗記】


夢は広がる

ホンダから、いよいよ電動の軽ワンボックス「N-VAN e:」が登場! 人気の「N-VAN」をベースとした軽商用電気自動車(EV)は、既存のモデルとはなにが違い、モビリティーにどんな変化をもたらすのか? 試乗&取材を通し、小さな箱型EVの可能性を考えた。

「お花屋さん仕様」に表れるアドバンテージ

ホンダがめでたく、そしてようやくN-VAN e:を正式発表した(参照)。その存在が明らかとされてから、およそ1年半での吉報。発売は2024年10月10日だ。当初は「発売は2024年春」とのことだったので半年遅れの勘定だが、いやめでたい。実にめでたい。

日本の軽バンEVのマーケットを見ると、10年どころか13年選手の「三菱ミニキャブEV」が孤軍奮闘の状態。後は「ASF2.0」もあるにはあるが、正直こちらは、ちまたでお仕事をしている姿を見たことがない。またライバルと目されていたトヨタ・ダイハツ・スズキ連合の車種(参照)は「いつ出るのやら」といったありさまで、記者としてはN-VAN e:に、「新時代の旗手はキミだ!」と勝手に期待していたのだ。

そんな当方の盛り上がりを知ってか知らずか、ホンダが栃木のテストコースで催したN-VAN e:の先行取材会&試乗会は、気合が入りまくっていた。人気のミニバン/コンパクトのイベントもかくやというほどの、華やかなエキシビション。会場には根暗な記者ですらアウトドアに誘われそうな魅惑の用品装着車が座し、その隣の「お花屋さん仕様」は、本当にフラワーショップにお願いしてクルマをアレンジしてもらったとか。そしてカーデザイナー自ら手がけた背景のパネルには、“屋内への乗り入れも可能”なEVの特性を生かした、ショッピングモールでのバザール(最近はマルシェって言うらしいですわよ、奥さん)の様子が描かれている。なんともはや。自営業者やパーソナルユースのオーナーにも好評な、N-VANベースのEVならではの彩(いろどり)だ。

確かに、軽ワンボックスのメインターゲットは配送業などの大口顧客だが、その魅惑の大空間から、これを趣味の相方に選ぶ人も一定数いる。また個人事業主の間でも、「移動販売車をちょっとでもオシャレに」といったニーズは見受けられるが、そうした要望に応えられる軽バンEVは、今のところ存在しなかった。ありていに言って、みんな素っ気なさすぎた。

ホンダはN-VAN e:に対し、既存のエンジン車や軽商用EVの活動範囲を超えた、広範な場面・用途での活躍を期待しているという。そのためには、こうしたカスタマーに選んでもらうことが大前提だ。個人のオーナーも抵抗なく使える華やいだイメージは、このクルマの最大の強みなんじゃないか……と、上述のお花屋さん号を前に、まずはそんなことを考えた。...

提供元:webCG

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