進化したメートル原器
マイナーチェンジした「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に試乗。“8.5”と呼ばれる改良進化版は、内外装のブラッシュアップとインフォテインメントシステムの強化が大きなトピック。2025年1月に予定される日本上陸を前に、ドイツでその進化を確かめた。
料理はおいしいのに接客が悪いレストラン
2024年1月に、フォルクスワーゲン・ゴルフのマイナーチェンジが発表されたときには、どんな仕上がりになっているのかが楽しみだった。というのも、2019年に登場した現行の8代目ゴルフが年々進化していることを肌で感じていたからだ。特にwebCGに寄稿した「ゴルフヴァリアント」のディーゼル仕様(参照)は出色の出来で、デビュー当初に比べると乗り心地もパワートレインも大幅にリファインされていた。
いっぽうで、8代目ゴルフは導入当初、厳しい評価を受けたモデルでもある。批判の対象は主にインフォテインメントシステムで、「タッチスクリーンが操作しにくい」とか、「必要な情報がすぐに出てこない」など、使い勝手が悪かった。
つまり「走る」「止まる」「曲がる」といったクルマの基本性能は秀でているのに、インターフェイスには難があるというのが残念で、料理はおいしいのに接客が悪いレストランのようだった。
今回のマイナーチェンジで、ゴルフのインフォテインメントシステムはフォルクスワーゲングループ最新の「MIB4」にアップデートされている。これによってインターフェイスが改善され、クルマの出来のよさとデジタル技術の使いやすさがバランスしているのではないかと期待したのだ。
7月下旬、フォルクスワーゲンが本社を構えるヴォルフスブルク周辺でマイチェン後のいわゆる“ゴルフ8.5”に試乗することができた。試乗したのは1.5リッターの直4ガソリンターボエンジンと48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「ゴルフeTSI Life(ライフ)」で、日本では「Active(アクティブ)」というグレード名になる。
今回のマイチェンで1リッターの直3ガソリンターボエンジンが廃止されることから、最高出力116PSを発生するこのパワートレイン搭載車がエントリーモデルとなる。...