攻めの電動セダン
中国BYDの日本導入モデル第3弾となる「シール」のRWD車に試乗。従来の電気自動車よりもリーズナブルな価格設定や、ガジェット感あふれるインテリアが自慢のDセグメント電動セダンは、どんな仕上がりなのか。ロングドライブに連れ出して確かめた。
価格はドイツ製EVのおよそ6掛け
2022年7月に日本参入を発表したBYDは、猛烈な勢いで日本市場に攻め込んできている。参入会見の場で明かされた「2025年に100店舗以上」という正規ディーラー整備計画も、この2024年夏の時点で55店舗に達しているという。日本向け1号車としてCセグメントクロスオーバーの「ATTO 3」が2023年1月発売されて以降、同年9月にBセグメントハッチバックBEVの「ドルフィン」、そしてこの2024年夏にトップモデルとなるシールが加わり、わずか1年半ほどの間に、大・中・小の3モデルがそろった。
今回のシールは、欧米輸入車でも定番のDセグメントセダンで、これももちろんBEVである。シールの車体サイズからモーター出力、電池容量、一充電あたりの航続距離、0-100km/h加速、さらには後輪駆動と四輪駆動という選択肢……まで、その主要スペックは、たとえばBMWの「i4」とドンピシャといえるほど近い。
それでいて、試乗したRWD車で528万円というシールの本体価格は「i4 eDrive40」より346万円安い。4WDにいたってはシールが「i4 M50」より455万円も安い。さらに、最初の1000台は33万円安い特別価格(にETC車載器やドラレコ、メンテナンスプログラムなどもつく)で提供される。
まあ、クルマというもの、しかもこのクラスともなれば“安ければ売れる”わけでもないが、シールの価格設定は素直に驚くレベルにある。...