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アルファ・ロメオ・ジュニア エレットリカ280ヴェローチェ(FWD)【海外試乗記】


魂はハンドリングに宿る

アルファ・ロメオの未来を担うコンパクトSUV「ジュニア」に、本国イタリアで試乗。存在が明らかになって以来、世のクルマ好きの耳目を集め続けているニューモデルは、このブランドにふさわしい走りを備えているのか? バロッコのテストコースで確かめた。

走りに自信あり

燃料消費やCO2排出量の問題がクローズアップされ、個性豊かなエンジンを載せたクルマをつくりにくくなってから、アルファ・ロメオはハンドリングを磨くことでドライビングプレジャーというブランドの生命線を保ってきたように感じる。

いや、もちろん“曲がる”ことが楽しいアルファは、それ以前からたくさん存在した。けれど、それを顕著に感じるようになったのは、「159」あたりからだっただろうか。いわゆるスペチアーレは言うに及ばず、その後に続く「ミト」「ジュリエッタ」「ジュリア」「ステルヴィオ」そして「トナーレ」といったモデルは、それぞれのクラスで頂点級といえる素晴らしいハンドリングを味わわせてくれた。

2024年の1月、そのアルファ・ロメオが、まだ“新型コンパクトSUV”の正式発表まで2カ月半も前の段階で、「ドメニコ・バニャスコの指揮の下」で「イタリア人エンジニアチーム」がドライビングダイナミクスを担当しているという内容のプレスリリースを出した。

アルフィスティなら先刻ご承知だろうけど、バニャスコさんはアルファ・ロメオのスペシャルビークルを担当するチーフエンジニアだ。「8Cコンペティツィオーネ」「4C」「ジュリアGTA/GTAm」は彼の作品といっていい。トナーレにも「初めての電動化車両なんだからスペシャルモデルも同然」ということで、実はかなり深く関わっている。アルファ・ロメオ開発陣のエースなのだ。幸福なことにGTA/GTAmの試乗をしたことがあるのだが、プロダクションモデルの「ジュリア クアドリフォリオ」だって感動的だったというのに、その記憶をかすませてしまうくらいの強烈なインパクトだった。

早い段階でバニャスコさんが関わってることをアピールしたのは、ニューモデルがBEVとマイルドハイブリッド(MHEV)の2本立てで、それもBEVがメインとなることに懸念を抱いてるアルフィスティに対するメッセージであり、同時に完成しつつあったドライビングダイナミクスに対する自信の表れだったのだろう。

だから、その分野に関してはなんの心配もしていなかった。僕のなかにわずかに残っていた懸念は、そのスタイリングに関してだった。...

提供元:webCG

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