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ランドローバー・ディフェンダー110 V8(4WD/8AT)/ルノー・メガーヌR.S.ウルティム(FF/6AT)/ポルシェ911ダカール(4WD/8AT)【試乗記】


エンジンにたかぶる

電動化やむなし。しかし、車歴の締めくくりはこだわりのエンジン車で「内燃機関ガチ勢」と呼ばれるのも悪くない。そこで「ランドローバー・ディフェンダー110 V8」と「ルノー・メガーヌR.S.ウルティム」、そして「ポルシェ911ダカール」を選択し、オイルの香り漂う走りを味わった。

胸にしみるような何か ランドローバー・ディフェンダー110 V8

タフでいかにも頑丈そうなルックスのディフェンダーに搭載されている5リッターV8ガソリンエンジンは、1998年に「ジャガーXJ8」でデビューした「AJ26」型をルーツとする最新バージョンだという。「レンジローバー」に採用されるBMW製のV8系とは異なるもので、四半世紀にわたりジャガー・ランドローバー(JLR)で育まれてきた伝統のパワーユニットだ。

最高出力525PS/6500rpm、最大トルク625N・m/2500-5500rpmというスペックには、いまや本格クロカンモデルも500PSオーバーか、と何とも言えない気持ちになる。JLRにはほかに600PSを超える前述のBMW系パワーユニットも存在する。ただし、2450kgというディフェンダーの車両重量に対して、525PSが非力だとは思わない。

たとえば今回のような70km/h制限の自動車専用道路では、1000rpmちょっとでの高速巡行が可能だ。そのときのキャビンは安楽そのもの。いま自分がドライブしている車両が、砂漠もガレ場もものともしない本格オフローダーだとは思えないほどで、まるでラグジュアリーSUVのステアリングを握っているのかと錯覚する。

実際、レンジローバーほど内装は豪華ではないが、デザインや質感は高レベル。機能性重視のしつらえではあるものの、安っぽさや子供っぽさを感じることはない。今回試乗した車両にはウインザーレザーシートやヒーター付きの「スエードクロスステアリングホイール」、トータル出力700Wのアンプと14のスピーカーにサブウーハーを加えた「MERIDIANサラウンドサウンドシステム」などが装備されていて、十分にラグジュアリーと呼べる仕上がりである。

取説を開かなくても直感的に操作できるコックピットのスイッチ配置や、自在にアレンジできる荷室もディフェンダーのセリングポイントだ。ただし、センターコンソール上部にあるハザードランプスイッチには手が届きにくく、「なんでこんなところに?」と、乗るたびに思う。ハザードランプはその名のとおり危険を知らせ注意を促す緊急用なので、欧米ではあまり使うことがない=操作性が重要視されていないのだろうか。

そんなことはともかく、5mに迫る全長と2m近い全幅、そしてその全幅の数値に近い全高を有するボディーサイズは圧巻である。それを軽々と高速域まで運ぶV8スーパーチャージャーの仕事もまた見事。エンジンの基本設計年次が古くても、綿々と磨き続けられ生き残った価値あるものは、いつ乗っても胸にしみるようなエモーショナルな何かを残してくれる。

【スペック】 ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4945×1995×1970mm/ホイールベース:3020mm/車重:2450kg/駆動方式:4WD/エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ スーパーチャージャー(最高出力:525PS/6500rpm、最大トルク:625N・m/2500-5500rpm)/トランスミッション:8段AT/燃費:--km/リッター/価格:1588万円...

提供元:webCG

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