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スバル・レヴォーグ レイバック リミテッドEX(4WD/CVT)【試乗記】


失ったものはひとつだけ

「スバル・レヴォーグ」の車高を70mm引き上げ、内外装にプレミアム志向のSUV風味が加えられたニューモデル「レヴォーグ レイバック」に試乗。ベースモデルとの違いや土の香りをさせない都会派クロスオーバーをうたう、その仕上がりをチェックした。

目指したのは本気でおいしい担々麺

スバル・レヴォーグ レイバックは、ステーションワゴンのレヴォーグをベースにSUVテイストに仕立てたクロスオーバーモデル。興味深いのは、2020年に現行レヴォーグが発表された際には、レヴォーグ レイバックを開発する予定はなかったということだ。

で、次の数字を見ると、スバルがレイバックをスクランブルで追加した理由がわかる。以下、一般社団法人日本自動車販売協会連合会の統計「タイプ別販売台数」より。

2023年1月から12月のSUVの販売台数は87万2788台で、対前年同期比でプラス133%。ちなみに2019年は51万3996台だったから、SUVは4年で約1.7倍も増加している。他方、ステーションワゴンの数字を見ると、2023年1月から12月の販売台数は16万6704台と、SUVの約3割。2019年は22万5937台だったから、市場は4年で約7割にシューっとしぼんでいることもわかる。

この数字から想像できるのは、いまや乗用車を買う際の選択肢はSUVかミニバンの二者択一になりつつある、ということだ。ステーションワゴンとかセダンは、一部の好事家を除くと候補車リストに載らなくなった。SUVシフトの加速スピードがスバルの想定を超えていたため、当初の計画にはなかったクロスオーバースタイルのレヴォーグ レイバックを追加することになったと推察する。

ここまでお読みになって、「ってことは、レヴォーグ レイバックは車高を上げて手軽にちゃちゃっとつくったSUVか」と思われる方もいるかもしれない。事実、世界を見渡せばそうした“なんちゃってSUV”も少なからず存在する。いままでみそラーメンだけをつくってきたラーメン店が、流行(はや)っているからと安易に辛味を加えて担々麺を売り出す、というような。ところがスバルはそうした“売れれば官軍”的なクルマづくりはしなかった。時間と予算は限られていただろうけれど、本気でおいしい担々麺を目指したのだ。...

提供元:webCG

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