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メルセデス・ベンツGLC350e 4MATICスポーツ エディションスター(4WD/9AT)【試乗記】


三刀流でいこう!

2代目「メルセデス・ベンツGLC」にプラグインハイブリッド車の「GLC350e 4MATICスポーツ エディションスター」が登場。たまたま(でもないが)取材に同行した新型「GLCクーペ」(2リッターディーゼル)との比較を交えた試乗インプレッションをお届けする。

それでスポーツのスターといえるのか?

メルセデス・ベンツが2023年の暮れに発売した新型GLCのPHEVは先代と比べて大幅な性能アップを果たしている。第1はEV走行換算距離だ。先代の46.8km(初期型は30.1kmだった)から新型では118kmへと、およそ2.5倍に伸びている。リチウムイオン電池の容量を先代の13.5kWh(初期型は8.31kWh)から31.2kWhへと、2倍以上に増やしているのだ。これにより、新型GLCのPHEV、正式名GLC350e 4MATICスポーツ エディションスターは、日常的な近距離ドライブではEVとして使用し、長距離ドライブの際にはエンジンの力を借りて給電の心配ご無用、というPHEV独自の魅力である二刀流の完成度をより高めている。お値段も、899万円から998万円となり、100万円ほど高くなっている。

もっとも、メルセデス・ベンツのユーザーにとって気になるのは、重量増のほうかもしれない。新型GLCそれ自体、全面改良時にホイールベースを15mm延ばしてボディーを若干拡大し、「Sクラス」譲りの最新インフォテインメントを搭載したぶん、重くなっている。

先代のPHEV、正式名「GLC350e 4MATICスポーツ」の車重はスタンダードで2070kg、「AMGライン」で2100kg。新型GLC 350eはスポーツ エディションスターというAMGラインと「ドライバーズパッケージ」(AIRMATIC+リアアクスルステアリング)を足したようなスペシャル仕様のみで2310kg。先代350eスポーツのAMGライン比で、210kg増である。

このような重量増に対して、2リッターのガソリンエンジンと電気モーターの共同によるパワーユニット(PU)のシステム最高出力と同最大トルクは、先代の320PS、700N・m(初期型は560N・mだった)から313PS、550N・mへと控えめになっている。大問題ではあるまいか。210kgも増えているのに、システム出力とトルクは減っているのだから。それでスポーツのスターといえるのか? EV走行の航続距離が伸びているだけで、君はそれでいいのか? ということが問われている。問うているのは私ですけど。

筆者的には意外なことに、メルセデスはPHEVのPUそれ自体も刷新している。2リッターのガソリンエンジンも、先代の型式はM274で、排気量1991cc、ボア×ストロークは83.0×92.0mmだった。対して新型は83.0×92.3mmとストロークが微妙に延ばされて排気量が1997ccへと微増している。型式は254M20で、他人の関係のごとしである。最高出力は先代の211PS/5500rpmから204PS/6100rpmに、最大トルクは350N・m/1200-4000rpmから320N・m/2000-4000rpmへとピーク性能がダウンしている。♪パッパ、パヤッパ。他人の関係。金井克子。...

提供元:webCG

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