新時代の幕開け
レクサスの新型「LM」と「GX」のプロトタイプに先行試乗。これが日本初導入となるプレミアムミニバン&クロスカントリー車は、どのようなクルマとなっているのか? レクサスのラインナップに新風を吹き込む、2モデルの仕上がりに触れた。
満を持しての日本導入
前出の「レクサスLBX」の試乗記でも触れたイベント「LEXUS SHOWCASE」では、そのほかにもいくつかのモデルの取材機会があったわけだが、今回はそのなかから、2023年秋〜2024年にかけて日本市場への導入が決まっている2モデルの概要を紹介しよう。すなわちLMとGXである。
LMの初代モデルが登場したのは2019年の上海ショーだ(参照)。30系「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」(以下、アルヴェル)の後期型をベースに、車体の補強や減衰特性の変更、そして足まわりのチューニングなどを実施。そこに、当時モデリスタで用意されていたアルヴェルの架装車「ロイヤルラウンジ」をベースとした4座の内装をあしらったそれは、アルヴェルも併売される中国市場からの強い要望によって生まれ、東南アジアでも人気を博した。いっぽう、日本では“走り”で推していたブランディングとの相違があるという当時の判断で、導入が見送られている。
ご存じのとおり、日本ではその30系アルヴェルが爆発的なヒットとなり、もはやかつての「クラウン」のような位置づけになった。とあらば、ニーズがより高級の側に傾くのも自明だ。幸いなことに、40系の新型アルヴェル(参照)が動的質感に定評のある「GA-K」プラットフォームに移行したとあらば、それがベースとなる新型LMを導入しない理由はもはやない。
新型LMのサイズは全長×全幅×全高=5125×1890×1955mm。全高を除けばその大きさは「レクサスLS」の側にほど近く、アルヴェルに対する拡大ぶんはすべてデザインのために用いられている。3000mmのホイールベースはアルヴェルとピタリ同じだ。タイヤサイズもアルヴェルに準じていて、17インチと19インチの2仕様が用意されるというが、日本仕様とおぼしき今回の取材車は、19インチを装着していた。...