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BMW XM(4WD/8AT)【試乗記】


こいつは上物だぜ

「BMW XM」は1978年の「M1」以来のM専用モデルだ。そうした来歴はともかくとして、フロントマスクをはじめとしたスタイリングが放つ、強烈な“圧”の狙いはどこにあるのだろうか。その姿に違和感や不快感を覚えたあなたは、すでにBMWの術中にはまっている。

デコトラもかくや

森と泉に囲まれた早朝の高原の集合場所に、重低音の利いた「ンボボボボボ」という排気音とともにBMW XMが姿を現した。このとき、これと似たようなシーンを見たことがある、とピンときた。不穏な呼吸音とともにイカつい物体がぬぼーっと出現するのは、なにかのワンシーンに似ている、という記憶の糸をたどっていくと、映画『スター・ウォーズ』に行き着いた。

BMW Xモデル初のM専用モデルというふれこみでデビューしたBMW XMの第一印象は、ダース・ベイダーに似ているというものだった。『スター・ウォーズ』の公式ホームページによるとダース・ベイダーは身長2m3cm、NBAのロサンゼルス・レイカーズで活躍する八村 塁選手とまったく同じサイズの大男。いっぽう、クルマ界のダース・ベイダーも全長5110mm、全幅2005mmと、なかなかの大型車だ。

そしてダース・ベイダーが光り輝くライトセーバーを武器にしていたように、BMW XMのキドニーグリルの縁取りも、暗がりでギラリと光って存在感を放つ。BMWが「アイコニックグローキドニーグリル」と呼ぶ光るグリルは、日本のデコレーショントラックからインスピレーションを得たのではないか、というのはまったく根拠のない思いつきではあるけれど、でもデコトラを思わずにはいられなかった。

アウディのシングルフレームグリル、レクサスのスピンドルグリル、ロールス・ロイスのパンテオン神殿グリルなどなど、グリルの表現の強さで自社ブランドをアピールする手法を、自分のなかでは「グリルのインフレ」と呼んでいたけれど、ついにここまで来たか、としみじみ(?)する。グリルのインフレ、次はどこに向かうのでしょう?...

提供元:webCG

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