じつは手が込んでいます
タフで頼れるスバルが発表した、“都会派クロスオーバー”の「レヴォーグ レイバック」。この異色のニューモデルは、どのような経緯で誕生したのか? スバルらしいこだわりは健在か? 開発責任者の小林正明さんをはじめ、3人のエンジニアに話を聞いた。
後から決まったクロスオーバーの設定
新しいレヴォーグ レイバック(以下、レイバック)の追加で、盤石のクロスオーバー&SUVのラインナップを完成させたスバル。と同時に、高度な悪路走破性がスバル製SUVの本来の売りなのに、レイバックはあえて、ドロが似合わない「都市型SUV」をうたう。
そんなレイバックを含む新しいレヴォーグシリーズのプロジェクト ジェネラルマネージャー=開発責任者をつとめた小林正明さんをはじめ、車体設計を担当した松本幸裕さん、内装設計を担当した横山啓一郎さんに、レイバック開発の裏話をうかがった。
――レイバックは現行「レヴォーグ」が出てから3年……つまり4年目での追加です。当初から考えられていた企画ではないのですか?
小林さん(以下、小林):本当のことをいうと、レイバックは現行レヴォーグの発売後に企画された商品となります。
10年ほど前から世界的にSUVの比率がどんどん高まってきて、今は国内市場でも7割近くまで膨らんでいます。その背景には、都会的なイメージでSUVに乗られるお客さまが増えていることもあるのですが、スバルはそこにチャレンジできていないのでは……という思いがありました。
ただ、「アウトバック」や「フォレスター」はアウトドアのイメージがしっかり定着していますので、そうではないレヴォーグでなにかできないか……というのがスタートでした。
――とはいえ、レイバックの最低地上高は200mm。都市型SUVにしては高いですね。
小林:スバルとしてゆずれない走破性もあります。縁石などの段差を考えても、「どこでも安心して走れる最低ラインが200mm」というのがスバルの考え方です。...