巨竜、富士を舞う
ハーレーダビッドソンのなかでもハイエンドに位置するアメリカンクルーザー「CVOストリートグライド/CVOロードグライド」で、まさかの富士スピードウェイを疾走! コーナーを攻め込むことで見えてきた、モダンなパフォーマンスクルーザーの実力を報告する。
職人の手になるハーレーのハイエンドモデル
突然だが、「グランド・アメリカン・ツーリング」をうたうハーレーダビッドソンの巨大なツアラーは、果たしてスポーツライドも可能なのだろうか?
2023年モデルのCVOストリートグライドとCVOロードグライドは、ハーレーダビッドソン史上最大となる1977ccに排気量がアップされ、トルクもパワーも増した新型エンジン「Milwaukee-Eight(ミルウォーキーエイト)VVT 121」を搭載している。
ベースとなるストリートグライド/ロードグライドは、ハーレーのなかでもいわゆる“ツーリング・ファミリー”にカテゴライズされる、ロングクルーズに適したモデルだ。さらに、今回の試乗車は“CVO(Custom Vehicle Operation)”の冠が付けられていることからもわかるように、クラフトマンシップを込めて一台ずつ手組みされる特別なモデルで、当然のこと生産台数も限られる。
そのような特別なマシンを、富士スピードウェイという日本屈指の高速サーキットでテストする機会を得た。
なんととっぴな話と思われそうだが、実はそうでもない。ロードグライドは米国で行われるツアラーによるロードレース「キング・オブ・ザ・バガーズ・レース(King of the Baggers Race)」のベースマシンとして活躍している。この巨大なマシンを、いかにスポーツライディングしているのか? 身長160cmで短腕短足の私だが、普段はロードレースをたしなんでいるので、レーシングレザースーツで張り切って確かめることにした。...