時宜にかなう電気自動車
2024年モデルへの移行にあたり、大胆にも駆動方式が変更されたボルボの電気自動車「XC40リチャージ」。後輪駆動車となった最新型ではどんな走りが楽しめるのか、装備・機能の特徴も含めてリポートする。
企業の姿勢が見て取れる
さまざまな企業や政府が、「203×年までにエンジン車の販売(生産)を終える」とか、「やっぱり終えるのをやめます」などとアナウンスをしている。ホントのところはどうなのかと思うけれど、ボルボに関しては確実にBEV専業メーカーに向けて歩を進めているようだ。
2023年1月から6月までのグローバルの実績だと、新車販売におけるBEVの割合は16%で、ボルボの場合は6台に1台がBEVになっている。ちなみに昨2022年は8%だったというから、倍増だ。
現状、ボルボのBEVは今回試乗した「XC40リチャージ」と「C40リチャージ」の2モデルしかないが、近い将来、コンパクトSUVスタイルのBEVである「EX30」がラインナップに加わることを考えると、BEV移行のスピードはさらに加速すると予想できる。
ボルボは2025年までに、新車販売におけるBEVの割合を50%にし、2030年までにBEV専業メーカーになるという目標を掲げているけれど、この調子でいくと2025年の目標は達成できるかもしれない。ヨーロッパに比べてBEVの割合が低い日本でも、ボルボの場合は新車販売のうち11.2%がBEVだという。
ただし、BEVを増やすことだけがボルボの真の目的ではない。2040年までにバリューチェーン全体でクライメートニュートラルを実現し、2050年に全世界でゼロエミッションを達成することが最終的な目的だ。
事実、東京・御成門のボルボ・カー・ジャパン本社で使用する電力は再エネで、各地のディーラーも、切り替え可能なところから順次再エネに切り替えられているという。
もうひとつ付け加えると、ボルボは全世界のすべての生産工場と事業所において、同性カップル、代理親、養父母を含めて、新たに父親・母親になったすべての社員に24週間の有給育児休暇が与えられる。CO2削減にばかり目を向けがちであるけれど、ボルボのこうした取り組みからは、本気でSDGs(持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)に向き合う企業姿勢が伝わってくる。...