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トヨタ・アルファード/ヴェルファイア【試乗記】


引き継いだのは名前だけ

ファミリーユースだけでなく、今や政治家にも会社役員にも引っ張りだこの高級ミニバン「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」がフルモデルチェンジ。両モデルをとっかえひっかえ乗り比べ、進化の度合いと個性の違いを味わってみた。

鶴の一声で残ったヴェルファイア

21世紀以降のセダンの凋落(ちょうらく)やSUVの台頭の隙を縫って、ミニバンという車型の枠を超えて日本の高級車の数的ど真ん中に躍り出たのがアルファード/ヴェルファイアだ。これまでの総販売台数は約200万台。中国や東南アジアへの輸出もじわじわと数を伸ばしているが、それでも8割以上は日本で販売された数だ。

もともとは「エルグランド」のフォロワーだった「アルヴェル」は、FF土台の室内高や容積でエルグランドを刺し、顔面力で「エリシオン」や「オデッセイ」を圧してきた。他銘柄どころか同門でさえ手に負えない勢いが決定的になったのは3代目の大ヒットだろう。派手な色をまとったりニュルでシゴいたりしていくらあらがおうが、右肩上がりのアルファードに反比例するかのように数字を落としていったのが「クラウン」だ。その史上最大の変革もまた、アルファードが渡した引導によるものだったのかもしれない。

と、そのアルファードの先代は、先々代の20系では販売的に主導権を握っていたヴェルファイアをも駆逐する勢いで台数を伸ばしていく。2018年のマイナーチェンジ後はシャープさを強めたデザインも相まってか、台数面でヴェルファイアを逆転。コロナ禍のなか、販売チャンネル統合の流れもくみながら、次期アルヴェルはアルファードに一本化という流れが既定路線であるようにもうかがえた。

が、結果的には豊田(現)会長の助言もあって、ヴェルファイアは継続販売の道をたどることとなった。そのうえ、エクステリア面でのアルファードとの差別化はグリル形状や加飾、デイタイムランニングライトやテールライトのグラフィック程度とむしろ消極的になったようにも感じられる。とあらば、両銘柄の差異は中身にしっかり見て取れるものでなければならない。...

提供元:webCG

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