ほかとは違うプレミアム
TOM’Sが手がけた「レクサスIS」をベースとするチューンドコンプリートカーに試乗。半世紀にわたりトヨタのセミワークスチームとしてレース活動を続けているTOM’Sは、いかなるレシピでラグジュアリースポーツセダンを調理したのか。
アグレッシブなフォルムが目を引く
日本のトップレーシングチームとして名をはせ、トヨタのオフィシャルチューナーとしても知られるTOM’S。それゆえ、ルマン参戦用のレーシングカーなどを筆頭に、本格的な「戦うクルマ」というイメージが強いのがこのブランドのマシン群である。しかし、同時に見逃せないのがストリートユースを念頭に開発されたチューンドコンプリートカーの数々だ。
1988年に発表された20系「ソアラ」と70系「スープラ」をベースとした「C5ソアラ」と「C5スープラ」にまで歴史をさかのぼることができるトムス謹製のマシンは、現在も頂点に「センチュリー」を置くなどそのラインナップは多様で多彩である。
今回取り上げる「TOM’SレクサスIS300」は、2020年11月にマイナーチェンジながらフルモデルチェンジに匹敵する規模のリファインが行われて話題となったレクサスISをベースとしたチューンドコンプリートカーだ。2023年1月に開催された東京オートサロンに「TOM’S GRヤリス」と共に初出展されたモデルでもある。
「世界各地で走り込み、乗り味を鍛え上げたFRスポーツセダン」と、そんなフレーズで自らを紹介する、SUV全盛の昨今では稀有(けう)なキャラクターの持ち主がレクサスIS。TOM’Sはそれを「さらに優れたハイスピードクルージング性能とよりスポーティーなハンドリングを併せ持ったスポーツセダン」に昇華させたとうたう。
注目はレーシングマシンの開発や実戦の場で培ったさまざまなメカニカルチューニングであることは間違いないものの、それ以上にまず目を引くのがアグレッシブなたたずまいである。...