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BMWアルピナB4グランクーペ(4WD/8AT)【試乗記】


「さりげない」という美学

ベースとなるメカニズムが同じでも、Mとアルピナでは目指す性能の方向が大きく違う。「BMWアルピナB4グランクーペ」は、アクセルを深く踏んでもタイトなコーナーを曲がっても、ことさらに主張することなくただただクールに速い。これこそがアルピナマジックである。

BMWからの救いの手

2022年、「BMWがアルピナブランドを取得」というニュースがもたらされた。これが「BMWがアルピナを買収」などと、例によって早とちり的な拡散もしたが、BMWの公式のリリースから要点を抜粋すると以下のようになる。

「BMWグループはアルピナの商標権を取得、アルピナの株式を取得することはない。2025年までは、これまでの協力関係の枠内でアルピナ車の開発・製造・販売を継続。アルピナ車はあらかじめBMWの生産ラインで組み立てられたのち、最終アッセンブリーをアルピナのブッフローエ工場で行う。2025年以降、ブッフローエ工場で働く人員は必要に応じてBMWグループやサプライヤーなどで採用するなど、サポートをする予定。現時点では2025年以降のアルピナの扱いについては未定」

ドイツでは1983年に自動車メーカーとして登録されているアルピナだが、カーボンニュートラルといった自動車業界の新しい波に今後も単独で乗り続けるのは難しく、今回の判断に至ったのではないかと推測される。ただし、すでに「M」ブランドを有するBMWにとって「アルピナ」の商標権を取得するメリットはどこにあるのだろうか。ドイツ在住の旧知の友人に聞いてみた。

「正直、アルピナにはあってもBMWにメリットはほとんどないと思う。BMWのクヴァント家とアルピナのボーフェンジーペン家の長年の付き合いのなかで、このままアルピナの名が消滅するのは忍びないと、クヴァント家が手を差し伸べたんじゃないかな。ボーフェンジーペン家は自動車部門を失ったとしても、ワイン事業で生き残れるだろうし」

かつて、ポルシェが経営危機に陥った際にメルセデスが救済して、「500E/E500」という名車が生まれた。BMWとアルピナのニュースを聞いて、個人的にはそんな昔のことを思い出した。...

提供元:webCG

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