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トヨタ・プリウスZ(FF/CVT)【試乗記】


パイオニアの宿命

これまでの4世代とはひと味違う魅力で人気を集め、中興の祖のようになりつつある5代目「トヨタ・プリウス」。2リッターエンジンをベースとした新しいパワートレインや室内装備などの使い勝手をリポートする。

まだまだ譲らない

No.1ヒットを何度も飛ばし、ハリウッド進出も果たしたうえにデビュー25周年を超えても第一線で活躍しているなんて、エンタメ界なら異論の余地もない大御所だよなあ、と妙な連想をしてしまった。もう印税だけで悠々自適のはずなのに、なお大変身を迫られるのだから、自動車という商品を、しかも稼ぐ商品をつくり続けるのはつくづく難しいものだと思う。その名のとおり、他に先駆けて世界初の市販ハイブリッド専用モデルとして登場したプリウスがトヨタの代名詞となったのだから、先見の明があったのはもちろん(初代および2代目の初期は芳しい売れ行きではなかった)、大英断だったと言える。それを一気にタクシー専用車にするわけにはいかないだろう。

一時の勢いを失っているとはいえ(3代目は国内だけで年間30万台を超えたこともあった)、それでもまずまずのセールスを記録していた。2020年はざっと7万台、2021年は5万台、2022年は4万台弱で国内ランキングのベスト20にはほぼ常に入っていた。そもそもハイブリッドの民主化を進め、モデルラインナップを拡大して当たり前の存在にしたのはほかならぬトヨタ自身である。もちろん他のメーカーも追随するし、今やほとんどすべての車種にハイブリッドがあるというほど当たり前になってしまえば、いわゆる“ユニコーン”ではなくなり、その独自性が薄れて埋没してしまうのはこれまた当然である。それでもなお、売れ続けなければならないのだから何とも難儀な話である。...

提供元:webCG

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