さわやかに汗を流せるアメリカン
ニューモデルの投入により、いま勢いに乗っているハーレーダビッドソン。その象徴的なモデルともいえるのが、新エンジンを搭載した“スポーツ”ファミリーのマシンだ。2023年モデルで登場した「ナイトスター スペシャル」に乗り、今どきのハーレーを味わってみた。
勢いに乗るブランドの象徴
2023年モデルをお届けする春のハーレー祭り。後編は、スポーツファミリーに属するナイトスター スペシャルだ(ちなみに前編はこちら)。「ハーレーって夜のイメージが好きだよね」と、試乗会を案内してくれたwebCG編集部のホッタ青年に言おうとしたら、そんな隙もなくまくしたてられました。
「いい波に乗っている最近のハーレーの象徴です。勢いがあるモデルなんですよ。最近のヨーロッパでは、日本製バイクからハーレーのスポーツ系に乗り換える人も多いらしいですから」。その発言を裏づけるデータでも見せてくれるのかと思いきや、言いたいことだけ言って切り上げられてしまった。小兵の力士みたいだったな。
そんなわけで、勢いがあって、たぶんホッタ青年の推しで、過去のハーレー乗り以外のライダーからも注目を集めているナイトスター。ルックスやサイズ感から「スポーツスター」の後継車とみていいわけですが、そのエンジンはおなじみの空冷ではなく、ハーレーダビッドソンでは液冷と称する新しいエンジンに移り変わりました。その名も「REVOLUTION MAX(レボリューションマックス)975」。末尾の数字は、そのまま排気量を示しています。
キャパシティーに対する89HPの出力は妥当で、これはホッタ青年の感想ですが、中回転域から開けたときの感触が意外やスポーティーとのこと。当然のことながら、“クルーザー”ファミリーより上のモデルで採用されている、2リッター近いエンジンのような暴力性は皆無。なので、ナイトスターのスポーティーは、河川敷あたりのテニスコートで爽快な汗をかくというような、日常的趣味の範囲にとどまります。あくまで個人的な見解ですが。
とはいえ、電子系ギミックは満載。状況に応じて切り替えられる5種のライドモード、タイヤの空気圧センサーやクルーズコントロールに、スマホとのBluetooth接続機能まで付いている。こういうのはツーリングが大好きな人にはありがたいんだろうねと感心していたら、遠くでホッタ青年がほくそ笑んでいました。彼はどんな立場でここにいるんだろう?...