昭和オヤジに刺さる
TOYOTA GAZOO Racingが手がけた「アクア」のスポーツコンバージョンモデル「アクアGRスポーツ」に試乗。モータースポーツで得られた知見を生かし、トヨタ屈指の“凄腕(すごうで)の匠(たくみ)”が味つけした、その仕上がりを確かめた。
専用パーツで内外装をチューン
「GRスポーツ」とはトヨタ量産機種のカタログモデルとして展開されるスポーツグレードである。ただし、パワートレインや車体構造の専用化までは踏み込まないのが、GRスポーツの流儀だ。フォルクスワーゲンの「GTI」やホンダの「タイプR」に相当するような、そこからさらにギアを1〜2段上げたモデルはGRスポーツではなく、車名筆頭に「GR」が冠せられる。お察しのように「GRヤリス」や「GRカローラ」がそれにあたる(FFと4WDのちがいはあるにしても)。
2023年3月現在、GRスポーツは「コペン」「C-HR」「ランドクルーザー」「ハイラックス」「ヤリス クロス」、そして今回のアクアに設定されている。アクアGRスポーツは2022年11月29日のアクアの一部改良を機に追加されたものだ。
エクステリアはその直前の2022年8月に発売されたヤリス クロスGRスポーツより特別感が強い。ヤリス クロスのGRスポーツではフロントグリルのメッシュ化と前後バンパーといった下半身のデザイン変更にとどまっていたが、アクアはセンターグリルも含めたフロントバンパーが丸ごと専用となって、長方形+メッシュの「ファンクショナルマトリックスグリル」を含めて、フロントフェイスはGRお約束のデザインでまとめられた。ショルダーが張り出したフロントバンパー形状はより強めのダウンフォースも発生するという。
さらにはサイドスカート、そしてリアバンパー下半身のディフューザーデザインも専用で、リアバンパーの処理はヤリス クロスGRスポーツのそれより本格的。結果として全長は標準のアクアより45mm大きくなっている。具体的にはフロントバンパーで20mm、リアのディフューザーで25mm、それぞれオーバーハングが伸びている。インテリアはリム部レザーがディンプル加工されたステアリングホイールとスポーツシートなど、ドライバーの体が直接触れる部分が専用なのが目を引く。...