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ルノー・カングー インテンス ガソリン(FF/7AT)【試乗記】


成熟と喪失

ルノーの最新ラインナップに倣い、機能もデザインもすべてがモダンに進化した新型「カングー」。しかしガソリンエンジン搭載車「インテンス」のステアリングを握ると、その変貌とは裏腹に、歴代モデルの志と魂がしっかり受け継がれていることがわかった。

鋭い視線のイケメン

カングーが帰ってきた! まずはその事実を心から喜びたい。本国では2020年11月に3代目モデルが発表されていたが、日本でお披露目されたのは2022年10月。首を長くして待っていたファンは、2023年3月からようやく手に入れることができるようになった。初代モデルが日本に導入されてから21年を経て、ルノー・ジャポンの大黒柱になっている。すでに3万台以上が販売されているというのだ。

新しいカングーは、立派になった。写真では見ていたものの、実物を目の当たりにすると堂々としたたたずまいに気後れする。全長は4490mm、全幅は1860mmである。それぞれ210mm、30mm大きくなった。数字的にはさほど大きくなったわけではない。初代モデルは3995mm×1675mmで、2代目になった時に激しく巨大化している。変化は衝撃的で、“デカングー”などというあまりうれしくない呼び名がつけられたほどだ。

サイズはともかく、スタイルについてはかなり印象が変わった。ファニーでおちゃめななかにオシャレさを感じさせるというのが従来のイメージだったはずである。新型カングーは、丸みの要素が減って直線的なフォルムをまとう。目つきも以前のような柔和さが失われ、鋭い視線を送ってくる。天然でスキのあるやんちゃ坊主から、分別のある大人になったようだ。

ちょっと気の抜けた愛されキャラが人気だったのだから、ファンはカングーのイケメン化に反発するのではないかと心配になる。それは取り越し苦労だったようで、新型が初公開された「ルノー カングージャンボリー2022」の会場では、集まったユーザーから歓喜の声が上がったそうだ。カングーのカングー性は健在だと受け入れられたのである。...

提供元:webCG

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