これなら長く付き合える
アルファ・ロメオにとって初のコンパクトSUVであり、電動化戦略の第1弾モデルでもある「トナーレ」。ブランドとしては“初もの尽くし”となる待望のニューモデルは、快適でありつつ程よくスポーティーな、肩ひじ張らずに付き合える一台に仕上がっていた。
ブランド電動化の旗手
日本でのブランドイメージは高く、知名度もそれなりにあるアルファ・ロメオ。近年では「ジョルジョ」と呼ばれるFRプラットフォームを新開発して「ジュリア」や「ステルヴィオ」をリリースし、飛躍していくかと思われたが、販売台数を稼ぎ出すはずのB/Cセグメントがラインナップから外れて後継が登場せずに、停滞してしまっていた。そんな状況で投入されたのが新世代商品のトナーレだ(参照)。CセグメントのSUVという大人気のクラスだけあって、期待している人も多いだろう。
トナーレはアルファ・ロメオの電動化戦略のトップバッターでもある。マイルドハイブリッド車(MHEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)が先行し、2024年には電気自動車(BEV)も投入される。ちなみに、アルファ・ロメオは2025年にBEV専用モデルを発売し、2027年には全車BEV化を計画しているという。だいぶ遅れて電動化を始めたわりには早い段階でのBEV専売ブランド化を表明しているわけだが、これもステランティスが巨大グループ化したから成し得ることだろう。そうすると、ジュリアやステルヴィオはあと4年しか新車では買えないことになる。なんだか寂しい気もするが、欧州プレミアムカーはこぞってBEV化へ突っ走っていて、その勢いが止まる気配はない。
このたび日本導入となったトナーレはMHEVで、まずはエントリーグレードの「TI」と今回の試乗車でもある導入記念モデルの「エディツィオーネ スペチアーレ」から始まった。記念モデルは台数限定で、予定数に達した後はカタログモデルの上級グレード「ヴェローチェ」に入れ替わることになる。PHEVも年内に日本に導入される見込みで、そちらも楽しみだ。...