にじみ出るすごみ
「ボルボV60リチャージ ポールスターエンジニアード」に試乗。外観のアピールこそ控えめなものの、その中身はシステム出力462PSのプラグインハイブリッドシステムを搭載した俊足のスポーツワゴンである。国内の割り当て150台は、残りわずかということだ。
最後のポールスターエンジニアード
1990年代からボルボのモデルをベースとしたレース車両を手がけ、ツーリングカー選手権に参戦してきたレーシングチームを源流とするポールスターレーシング。そのエッセンスを市販車に反映するエンジニアリング部門がボルボ・カーズに買収されたのは2015年のことだ。以降、ボルボはこのブランドネームを自らのスポーティネスと重ねて、「ポールスターエンジニアード」と銘打ったコンプリートモデルを幾つか手がけてきた。
が、ポールスターはすでにボルボ本体とは一線を画するかたちで、電動車両専門のブランドとしてリスタートを切っている。車名は数字。電気自動車(BEV)の「ポールスター2」は欧米中などで販売中、「ポールスター3」も予約を開始している。そのうち間がもたず、『望郷一番星』とか『怒りのアフガン』とか副題でも乗っかると面白そうだが、大枠としてポールスター物件は油をたくものではないという流れは定まっている。
それもあってか、このモデルは最後のポールスターエンジニアード物件であることがすでにアナウンスされている。2030年には販売全量のBEV化をアナウンスしているボルボのラインナップにあって、その礎となるアーキテクチャーは2022年秋に、「EX90」として発表されている。下位のラインナップもフルモデルチェンジのタイミングでBEV専用といわれるそのアーキテクチャーを採用することになるだろう。ただし、EX90を見るに、前側には内燃機を横置きするくらいは可能そうなスペースも残されている。「EQS」くらい吹っ切ればと言われても、なかなかできるものではない。それはどこの自動車メーカーでも同じだろう。...