カッコよく楽しい
フォルクスワーゲンのCセグメントステーションワゴン「ゴルフヴァリアント」に追加設定されたディーゼルエンジン搭載車に試乗。ハッチバックよりも長く広いボディーとディーゼルが織りなす走り、そしてワゴンならではの使い勝手をロングドライブで確かめた。
あのフォルクスワーゲンが帰ってきた
「走る・曲がる・止まる」という基本性能に徹底的にこだわったクルマづくりと、盛るのではなく削(そ)ぎ落とすデザイン。そんなフォルクスワーゲンの質実剛健なクルマづくりが好きだった。好きだった、と過去形になっているのは、ここ数年、フォルクスワーゲンどうしちゃったんだろう、と思うことが多々あるからだ。
きっかけは2015年のディーゼル不正問題で、いまさら蒸し返すなって話もありますが、いわゆる“ディーゼルゲート”は自動車産業の歴史でも最大級の汚点だった。あとここ数年の間に出たコンパクトSUVが、流行を追いかけて手軽にちゃちゃっとつくった印象で、フォルクスワーゲンらしくなかった。心が離れた理由は、信頼が薄れたからだ。
でもどうでしょう、このリファインしたディーゼルエンジンを搭載したゴルフヴァリアントの信頼感たるや! 不振を極め、ファンからも罵声やブーイングを浴びせられ続けたバッターが、起死回生の逆転サヨナラホームランを打った。あのフォルクスワーゲンが帰ってきた。フォルクスワーゲン・イズ・バック!
と、コーフンのあまり結論から先走ってしまいましたが、まず冷静にモデルラインナップから紹介したい。
すでにハッチバック版の「ゴルフ」に積まれている2リッター直4のクリーンディーゼルエンジン「TDI」が、ステーションワゴン版のゴルフヴァリアントにも搭載されるようになった。ゴルフヴァリアントTDIのラインナップは、「アクティブベーシック」「アクティブアドバンス」「スタイル」、そして今回試乗した最上級版でありスポーティーグレードの「Rライン」という4グレード構成である。...