最新の古典
ベントレーなのにV6!? と思われるかもしれないが、「フライングスパー ハイブリッド」には強力なプラグインハイブリッドシステムがある。エンジンとモーター、電池がタッグを組んだこのパワートレインは、少なくとも上質さという側面ではV8とW12を上回っている。
最大40kmのEV走行が可能
ベントレーの電動化計画は、2024年までに全車種にハイブリッドを用意して、2025年に同社初の電気自動車を発売、そして2030年には完全な電気自動車ブランドに生まれ変わることになっている。というわけで、まずは最量販のSUV「ベンテイガ」のプラグインハイブリッド車(PHEV)がグローバル発表されたのが2021年1月。フライングスパーのPHEVもそれを追いかけるように発表されて、2022年後半の国内発売がアナウンスされていた。それが今回の試乗車だ。となると、残る「コンチネンタルGT」とその「コンバーチブル」のPHEVも秒読みということだろう。
V6ターボエンジンと8段ATとの間にモーターをサンドイッチして、荷室下にリチウムイオン電池を抱えるプラグインハイブリッドシステムそのものは、ベンテイガと基本的に共通と考えていい。もっというと、それは基本設計の多くを共有するポルシェの「パナメーラ」や「カイエン」のそれと同じ血統でもある。
ただ、フライングスパーに搭載される電動システムは、先発のベンテイガに対して少しだけ新しい。モーター出力は128PSから136PSに向上しており、リチウムイオンバッテリーの電力量も17.3kWhから18.0kWhへと大きくなっている。もっとも、ベンテイガのそれが古いままのはずもなく、今後上陸するであろうベンテイガの「S」と「アズール」の「ハイブリッド」に搭載されるモーターや電池は、これと同じものらしい。
そんなこんなで、このフライングスパー ハイブリッドのシステム出力は544PSとなっており、外部(普通充電のみ)から満充電した状態では最大40kmのEV走行が可能だという。544PS/750N・mというシステム最高出力/最大トルクは、「フライングスパーV8」と比較すると6PS/20N・mのダウンとなり、4.3秒という0-100km/h加速性能は、V8の0.2秒遅れである。...