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アルピーヌA110 R(MR/7AT)【海外試乗記】


懐の深いクラブスポーツ

アルピーヌの軽量ミドシップスポーツモデル「A110」に、走りを突き詰めた「A110 R」が登場。専用の足まわりとエアロダイナミクスが与えられ、同時に徹底した軽量化がなされたA110は、“Radical”という形容がふさわしい希有(けう)なマシンだった。

最も“過激”な「アルピーヌA110」

昨年(2022年)、F1日本グランプリのタイミングに合わせて神奈川・横浜で世界初公開された「アルピーヌA110 R」。その国際試乗会が、スペインはマドリードの郊外で開催された。

既報のとおりA110 Rは、A110における最も走りに特化した仕様だ。その価格はベースグレードであるA110の845万円に対して1500万円と、非常に高額となっている。しかもアルピーヌはこのA110 Rを、特殊な限定モデルではなくカタログモデルに据えるというから驚かされる。そして同時に、彼らの新たな顧客層開拓に対する意欲と、ガソリンモデルとしてのA110の余命を可能な限りポジティブなものにしようという心意気が感じられた。

そんなA110 Rのキャラクターは、アルピーヌによれば「最も過激なモデル」だという。“R”のバッジは“Radical”、「過激な」とか「徹底的な」という意味合いであり、当然ながらA110が持つ本来の性能を解き放つチューニングが施されている。しかしこれを走らせたとき、面白いことに筆者は、そこに過激さよりもスポーツカーとしての純粋さを強く感じた。

では、なぜアルピーヌはA110 Rを“過激”と表現するのか? ここがA110 Rにおける、キーポイントだといえそうだ。

試乗はまず、クローズドコースで行われた。見慣れたコックピットで新鮮に感じられたのは、R専用に仕立てられたレーシーなトリミングだ。ダッシュボードは光の反射を防ぐために、一面スエード調の素材で覆われていた。ステアリングホイールにも滑り止めのために同様の処理が施され、12時の位置が赤いレザーでマーキングされている。

シートはサベルトのカーボン製フルバケット。「A110 S」もカーボン製のシートを採用しているが、こちらはさらに肉薄で、2脚合わせて約5kgの軽量化を実現しているという。こう書くと体への当たりも相当硬いものと思われそうだが、座面には的確なポジションにパッドが貼り付けられており、座り心地はかなりいい。

そして実際に走らせてみると、その乗り心地のよさに、さらに驚かされた。...

提供元:webCG

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