それはオーソドックスな味わい
フォルクスワーゲンの正統派SUV「ティグアン」に、4WDモデル「TSI 4MOTION」が登場。スポーティーグレード「Rライン」のステアリングを握り、最高出力190PSの2リッター直4ターボと四輪駆動が織りなす走りや、前輪駆動モデルとのちがいを確かめた。
ガソリンエンジンと4WDの組み合わせ
この「R」ではない4WDティグアンは、ティグアンをレジャーカーとして使いたいファンには待望の存在だろう。本来ならかつてと同じくディーゼルと4WDを組み合わせた「TDI 4MOTION」が日本でもっとも支持されやすいティグアンのはずだが、2021年春に上陸した2.5代目=2代目のビッグマイナーチェンジ版以降のティグアンは、日本でTDI=ディーゼルモデルが用意されない。2.5代目ティグアンに搭載されるディーゼルは、日本の法規をクリアするのが非常にむずかしいからという。
そんな“ティグアンTDI輸入困難問題”は日本法人も想定外だったそうだが、状況は現在も変わっていない。というわけで、今回追加されたティグアン4WDも、ガソリンターボを搭載するTSI 4MOTIONとなる。ただ「既存の1.5リッターで4WD化は厳しい?」という予測どおり、エンジンは専用に2リッター直4ターボが選ばれた。ちなみに2リッターターボのティグアンは欧州の主要市場では用意されず、日本に加えて豪州や北米などで販売される。最高出力190PS、最大トルク320N・mという性能は、FF用1.5リッター直4ターボ比で、40PS、70N・mの上乗せ。いっぽう車重は4WDが110〜200kg重い。
2リッターターボ+4WDという基本様式は「ティグアンR」と同じといえば同じだが、そのエンジン性能を今度はティグアンRのそれと比較すると、130PS、100N・m下回る。こうして見ると、ティグアンRのエンジンが飛びきり高性能であることと、最新ターボのチューニング幅の広さにはあらためて驚く。
Rラインに20インチタイヤと抱き合わせとなる「DCCパッケージ」や「電動パノラマガラススライディングルーフ」をトッピングした今回の試乗車だと、重量もティグアンRと同じ。ただし、4WDシステムはティグアンR専用「Rパフォーマンストルクベクタリング」ではなく、センターに油圧多板クラッチを1個だけ置く従来型「4MOTION」となる。...