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BMW 740i Mスポーツ(FR/8AT)【試乗記】


融合する古典と革新

BMWの旗艦「7シリーズ」が7代目に進化。迫力のある造形と、大胆な提案を盛り込んだヒューマン・マシン・インターフェイスが話題を呼ぶ新型だが、それらは私たちにどんな感動をもたらしてくれるのか? 走りはどう進化したのか? 実車に触れて確かめた。

大胆に見えて実は慎重なデザイン戦略

地下駐車場のパレットから動かすべく、新しいBMWの旗艦に編集部のHさんが乗り込み、エンジンをかける。横長のヘッドライトと縦長で大きなキドニーグリルの周囲があやしく光って、う〜、こりゃカッコいい!! と外から眺めていた私は思った。薄暗がりの逆光だと、宇宙人襲来!? という感じ。そのフロントマスクはマーベルの「アイアンマン」のようでもある。

2022年4月に本国で発表されたBMWの新型7シリーズは、金看板のドライビングプレジャー、「駆けぬける歓び」と、最新デジタル体験の合体をテーマにしている。最新デジタル体験を進めすぎちゃうと、伝統的BMW像が壊れる。さりとて、進めないと時代に取り残される。そこのバランスをどうとるのか? というのが難問なわけである。

日本仕様に限ると、デジタル方面の頂点として7シリーズ初のEV版「i7 xDrive60」が用意されている。内燃機関モデルとしては、ディーゼル+4WDの「740i xDrive」と、ガソリンでRWDの「740i」がある。どちらも3リッターの直列6気筒ターボで、8段オートマチックにモーター兼ジェネレーターを組み込んだ48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載している。

これから試乗に向かおうとしているのは、BMWの王道、アナログ方面の頂点というべき「740i Mスポーツ」である。

伝統と革新、アナログとデジタルのバランスということで言えば、新型7シリーズ、フロントマスクはアイアンマンのようだけれど、プロポーションやサイド、およびリアのデザインは、Cピラーの「ホフマイスターキンク」も含めて、BMWサルーンの伝統を守っている。もしくは踏まえている。「フォワーディズム」、日本語に訳せば前進主義というような、「フォーディズム」に引っ掛けたとおぼしき独自のことばを7代目7シリーズの発表会では用いつつ、BMWは伝統と革新を同居させた、大胆なようで慎重なデザイン戦略をとっている。...

提供元:webCG

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