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日産フェアレディZバージョンST(FR/6MT)【試乗記】


楽しいが一番

日産伝統のスポーツカー「フェアレディZ」の、6段MT仕様に試乗。7代目となる新型は「ダンスパートナー」というコンセプトを本当に体現したクルマに仕上がっているのか? 400PSオーバーのハイパワーマシンをスティックシフトで駆る喜びとともに報告する。

道行く人が振り返る

新型フェアレディZ(以下、Z)の人気はなかなかすごい。Zを取り上げたネット記事のページビューは軒並み好調だそうだし、2022年1月中旬に日本仕様が初公開、同年4月25日に価格発表されたかと思ったら、7月31日には受注を一時停止する事態におちいった。今のところ受注再開のメドは立っていない。

路上での注目度もマジで高い。今回の試乗中も、駐車するたびに声をかけられた。さらに東名高速を走っていて、いわゆる旧車會系のライダー(といっても、単独できっちりとしたマナーで走っておられた)にサムアップされたときは、さすがに笑ってしまった。仕事がら、発売ほやほやの新型車に乗って指をさされたり、カメラを向けられたりした経験はあるが、親指を立てられたのは初めてだった。

新型Zに向けられる視線は、一部の高級スーパーカーなどに対する皮肉がちょっとこもったそれとは明らかにちがう。みなさんが素直な笑顔で、その存在を歓迎しているのが肌で分かる。それぞれの年代がなにかしら思い出をもつ歴史があり、豪快かつフレンドリーなZの存在感というのは、やはり希有である。

新型Zの新機軸のひとつは9段となった新開発ATだが、今回の試乗車は“この時代によくぞ残してくれた!”の6段MTである。これまでより100N・m以上も上乗せされた475N・mの大トルクエンジンにMTという組み合わせそのものが希少種で、これを超えるトルクのMT車は世界にも数えるほどだ。しかも、Zのように、ギアボックスに剛結されたシフトレバーでダイレクトに操る伝統的FRレイアウトとなると、「トヨタGRスープラ」か、それと血統を同じくする「BMW M4クーペ」(ドイツ本国には「M3」の6段MTも残っているようだ)くらいしか即座には思い当たらない。

あと、「ポルシェ911」や「アストンマーティン・ヴァンテージ」にもMTはあるが、これらは変速機自体はリアにあって、よくも悪くも長いワイヤーで遠隔操作するタイプだ。...

提供元:webCG

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