遅れてきた本命
欧州ブランド唯一のストロングハイブリッドにして、自動車開発のプロがこぞって興味を寄せるルノー独自の「E-TECHハイブリッド」。その先進的なパワートレインを搭載するコンパクトSUV「キャプチャー」をロングドライブに連れ出し、魅力や燃費を確かめてみた。
独自開発のストロングハイブリッドに注目
2020年からCEOとしてルノーグループを率いているルカ・デメオ氏。フィアット、アルファ・ロメオ、フォルクスワーゲン、そしてアウディなど、これまで数多くのブランドに携わり、直近ではスペインはセアト社のCEOであった。
そのデメオ氏が、「他の多くの欧州ブランドと同様に電動化に関しては最大限の努力を惜しまない」と表明する一方で、「効率はすでにディーゼルよりも優れ、ゆえにフル電動化のみへの過度な依存は環境に悪影響を及ぼす可能性も考えられる……」と、そんなコメントと共に世に送り出すのが、パワーユニットに「E-TECHハイブリッド」と名づけられた独自のハイブリッドシステムを搭載する最新のルノー車だ。
ピュアEVもしくは相当の距離をEV走行できるプラグインハイブリッド車でない限りは新世代のエコカーとして認めず、将来的には販売すらも許さないとする雰囲気が支配的な昨今の欧州マーケットにあって、これらのモデルはヨーロピアンブランドとしては唯一といえるストロングハイブリッドシステムを採用するのが特徴だ。
さらに、いまやヨーロッパ市場から排斥しようという動きが明確になりつつあるプラグイン機能を持たないハイブリッド車となると、次はどうしても「アライアンスを組む日産などからのアイデアや技術の流用か?」と、邪推もしたくなる。
しかし、まさにそれを嫌ってか「独自に開発」とあらためて強調されるのが、ルノーのE-TECHハイブリッドなのだ。...