目いっぱいの仕上がり
日産のコンパクトSUV「キックス」に待望の4WDモデルが追加設定された。そればかりか、シリーズハイブリッドの「e-POWER」自体が第2世代に換装されたというから、期待は高まるばかりだ。4WDのエントリーグレード「X FOUR」の仕上がりをリポートする。
改良ポイントは大きく3つ
キックスの国内発売は2020年6月だったから、今回は発売から約2年でのマイナーチェンジということになる。ちょっと早い気もするが、コンパクトSUV市場は日本国内でも競争が激しい。また、2016年に南米で初登場したキックスも、今では中米、中国やタイ、台湾などの東アジア、東南アジア、アフリカ、中東、そして日本や北米などの成熟市場……と世界中で販売される超グローバル商品で、各市場ごとの細かな最適化など、改良の手が休まることはない。ちなみに、キックスが投入されていない主要市場は欧州と豪州だが、両市場ではキックスのかわりに日本未発売の2代目「ジューク」が売られている。
今回の改良ポイントは大きく3つある。日本では待望となる4WDモデルの追加とe-POWERパワートレインの改良、そしてインテリアの質感向上だ。エクステリアの基本デザインに変更がないのは、このデザインが基本的に好評なことに加えて、2020年の日本導入時にエクステリアデザインを大幅に手直ししたばかりだからかもしれない。
運転席に座ると、ダッシュボード周辺に変更はないのだが、センターコンソールが一新されていることに気づく。新しいコンソールは前後に貫通する形状の大型のもので、両サイドには肌ざわりのいいレザーパッドもあしらわれる。ドリンクホルダーも深く、別体の上げ底アダプターも備わって便利だ。さらにはスターターボタンやシフトセレクターも新しくなり、そのシフトセレクターは新型「ノート」や「エクストレイル」、そして「サクラ」に共通するタイプのスライド式となった。
というわけで、インテリアで明らかに新しいのはセンターコンソールだけなのだが、囲まれ感を強めた運転席環境はひとつ上級のCセグメントの雰囲気もあり、ショールームアピールをハッキリと高めている。販売現場がより売りやすくなったのは間違いない。...