エンジン良ければすべて良し
“電気自動車の新しいかたち”としてシリーズハイブリッドの「e-POWER」を推してきた日産だが、新型「エクストレイル」で真に注目すべきは縁の下の力持ちとして発電に徹する新型エンジンである。久しぶりに「技術の日産」を目の当たりにした思いだ。
4代目は「e-POWER」のみ
今や日産のグローバルでの稼ぎ頭となったエクストレイルの新型がようやく登場した。ずいぶんと遅れた感じがするのは、既に北米では「ローグ」として、さらにエクストレイルとしても1年以上前に中国市場には投入済みで、本拠地の日本が後回しになったからだろう。ここしばらく新型車が少なかった日産にとっては待望の新型ミドルクラスSUVだが、遅れた理由は新しい「e-POWER」パワートレインの完成を待ったからということらしい。
2000年発売の初代から数えて4代目にあたる新型エクストレイルは、先に登場した「三菱アウトランダー」と同様の新世代「CMF-C/D」プラットフォームを採用するが、2705mmのホイールベースは先代と同じ。全幅はわずかに広がったが、全長は前後デザインの変更で30mmだけ短くなった。FWDと4WD、通常の5人乗りに加えて3列シートの7人乗り(4WDのみ)も用意され、ラインナップは幅広いが、パワートレインはすべてエンジンで発電した電気によるモーター駆動のシリーズハイブリッドe-POWERとなるのが特徴だ。
初めての公道試乗会で試すことができたモデルは前後にモーターを搭載する4WDの最上級グレード「G e-4ORCE」である。フロントに最高出力204PS(150kW)と最大トルク330N・m、リアには136PS(100kW)と195N・mをそれぞれ発生するモーターを搭載して4輪を駆動する。ちなみにモーターとブレーキによって各輪の駆動力をコントロールする技術を「e-4ORCE」と称するが、前宣伝が華々しかった「アリア」よりも先にエクストレイルで試すことになった。...