目指す先が見えてきた
新開発パワートレインに新開発プラットフォーム。新しさにあふれる「マツダCX-60」が、いよいよ日本の道を走り始める。まずは3.3リッター直6ディーゼルターボに48Vマイルドハイブリッド機構を組み合わせた「XDハイブリッド」に試乗した。
わが道を行くマツダ
自身よりもはるかに身の丈の大きな巨大メーカーと同じ舞台に正攻法で挑んでも、そこに勝機は見いだせない。そんな前提の下、あえて日本での売れ筋であるミニバンのカテゴリーから撤退したり、合理性を最優先させたパッケージングこそが善であるはずのハッチバックモデルにスタイリング優先の手法を持ち込んだりと、半ば「批判を受けるのは覚悟のうえ」とも考えられる複数のモデルを提案し、話題を集めてきたのが昨今のマツダだ。
そんな孤高とも思えるもののなかにあっても、見方によっては「偏屈ここに極まれる」と受け取られてしまいそうなのが、マツダ自らが「ラージ商品群」と紹介するモデルである。
2021年10月に、CX-60を筆頭に「CX-70」「CX-80」「CX-90」という4つのクロスオーバーSUVでの展開が発表されたこのラージ商品群は、「各国での電動化ロードマップに対応し、さまざまな電動化パワートレインの選択肢を提供する」と、アナウンスされている。
具体的には、電動化が進んでいる欧州には直列4気筒ガソリンエンジンとモーター駆動を組み合わせたプラグインハイブリッドを中心に、新世代ガソリンエンジン「スカイアクティブX」やクリーンディーゼルエンジンを直列6気筒化し、48Vのマイルドハイプリッドシステムを組み合わせることで出力と環境性能を両立。よりハイパワーが求められる北米には、ターボ付き直列6気筒ガソリンエンジンに加えプラグインハイブリッドを展開し、ユーザーの要望と環境対応を両立。一方、ディーゼルの人気が根強い日本では、直列6気筒ディーゼルと48Vマイルドハイブリッドの組み合わせや、プラグインハイブリッドを導入するといった具合だ。
「2030年には生産する全モデルの電動化を完成させる予定」とエクスキューズ(?)を語りつつも、早々にピュアEV一択という目標を掲げるブランドとは明らかに異なるスタンスを示す新商品たちだ。...