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コロナが重症化しやすい子どもは?基礎疾患の有無と年齢で違い


写真はイメージです Photo:PIXTA

幼稚園や保育園、小中学校など新たに始まる集団生活に不安を感じる親御さんも多いだろう。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数が高止まりしている今はなおさらだ。

子どもの重症化リスクは高齢者より低いとはいえ、ゼロというわけではない。

米国など10カ国、41施設が参加して行われている国際共同研究から、COVID-19感染後に重症化しやすい子どもの特徴が報告されている。

同研究は、2020年3月〜21年6月に、救急外来で新型コロナウイルス陽性と判定された18歳未満が登録されているもので、解析対象の3221人(男児52.6%)のうち、484人(15.0%)が何らかの基礎疾患を持っていた。外来初診時の症状は、呼吸器症状が76.3%、発熱69.7%、無症状が5.3%だった。

受診、検査から14日の間に735人(22.8%)が入院し、107人(3.3%)が集中治療室への入室や、人工呼吸器、ECMO(体外式膜型人工肺)を必要とするなど「重症化」し、4人が死亡している。

また、救急外来では「入院の必要はない」と判断された2510人のうち、後から入院した患児は50人(2.0%)で、うち12人が重症化していた。

重症化しやすい要因としては、年齢と基礎疾患の有無が指摘されている。最も重症化率が低かった1歳未満の患児(1.7%)の重症化リスクを1とすると、10歳以上18歳未満のリスクは2.39と最も高く、5歳以上10歳未満は1.60だった。また、大人と同じく糖尿病や心臓病、胃腸病や神経障害など何らかの慢性疾患がある場合は、同2.34に増加した。

意外にも、小児ぜんそくについては重症化リスクとの関係が示されなかったが、他の研究では重症化リスクになると指摘されている。きちんと病勢をコントロールしているか否かが鍵だろう。

この春以降も新型コロナウイルスとの闘いは続く。慢性疾患を持つ子どもの体調管理と感染対策、そしてワクチン接種の一考で、一つでもリスクを減らしていきたい。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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