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テニス王者ジョコビッチが強制送還された理由、もはや全豪「オープン」ではない


ノバク・ジョコビッチ選手 Photo:Daniel Pockett/gettyimages
ノバク・ジョコビッチ選手 Photo:Daniel Pockett/gettyimages

世界王者ジョコビッチが「強制送還」

ノバク・ジョコビッチが「強制送還」された。裁判所が1月16日、入国を拒否する政府の決定を支持すると、ジョコビッチは「メルボルン発の航空機で旅立った」と報じられた。

私はこの決定に深い憤りを覚える。これでは完全に「見せしめ」ではないか。

スポーツのヒーローを「特別扱いしろ」と言いたいのではない。ジョコビッチは、昨年の全豪オープン優勝者だ。今年の大会を開くにあたって、ディフェンディング・チャンピオンを「最高儀礼」で歓迎するのは当然のわきまえだ。それなのに、オーストラリア政府は、出場できると確信して渡航してきた最優先ゲストを、こともあろうに冷遇し、世界的な非難の的にした揚げ句、追い出したのだ。これほどスポーツ界の道理に背く行為はない。

「全豪オープンには、もはや『世界のグランドスラムの一つ』と認められる資格はない」と私は感じる。

前回王者を「最高儀礼」で歓迎するのが当たり前だが…

歴史の草創期、ウィンブルドン選手権(全英オープン)は、「チャレンジ・ラウンド」と「オールカマーズ・ファイナル」方式で優勝を決めていたと伝えられている。前年優勝のディフェンディング・チャンピオンは、挑戦者決定戦ともいえる「チャレンジ・ラウンド」の優勝者と「オールカマーズ・ファイナル」で対戦するだけでよかった。ボクシングの王座防衛戦のようなシステムだ。それほど前年チャンピオンは尊敬され、重用されていた。

もちろん100年も前の伝統だが、歴史ある大会であれば、前年優勝者に敬意を払うのは当然の伝統精神ではないのだろうか。しかもジョコビッチは昨年だけではない。2011年からの過去11年の間に全豪オープンだけで8回も優勝し、このディケイドの全豪オープンの歴史を彩ってきた立役者である。ジョコビッチなくして全豪オープンの活況も輝きもなかった。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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