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「もう何もやりたくない…」。燃え尽きた心に必要なものとは?


Photo: Adobe Stock

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、働き方や人間関係などに大きな変化があった人も多いのではないだろうか。「これからどう生きていくのが自分にとって幸せなのか」と立ち止まって考えたくなった人もいるだろう。2021年4月に発売された『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)は、「もっと自分らしく生きていきたい」と思う人の背中を押してくれる、32のエピソードが詰まっている。著者のクルベウ氏は事業に失敗し、自分を励ますためにSNSに投稿していた癒しの言葉が多くの共感を集め、2015年に作家デビュー。本作はクルベウ氏の日本語初翻訳作品だ。読者からは「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」との感想が多数寄せられている。心理カウンセラーの大嶋信頼さんは「この本は『あなたはありのままの自分でいい』と優しく語りかけてくれるようだ」と言う。今回は、大嶋信頼さんに本書のテーマの1つである「無気力になったとき」について話を聞いた。

成果が見えないときほど、燃え尽きる

新型コロナウイルスの感染拡大がピークを迎えているとき、ある病院の院長が「最近、自分の病院の医師たちがイライラしてお互いの悪口を言っている」と話していたことがありました。

一生懸命患者のために身を削ってがんばっているのに、感染者の数はどんどん増えて、ちっとも収束しないので、みんなピリピリしていたようです。院長の話を聞くうちに、「それって燃え尽き症候群の兆候なのではないか?」と感じました。

人は苦労に見合うような、目に見える成果が得られないと、「なんで自分はもっと成果が出せないんだろう?」と自分を責めるようになります。そして、「あいつらがちゃんと仕事をしないからだ!」と怒りの対象をつくり、そのうちに、「このまま家に帰れない状態が続いたら、家族がバラバラになってしまってすべてを失う」という不安感に襲われたりします。

このような精神状態が続くと、「忙しさで失った時間やお金を取り戻したい」「もっと正当な評価をしてくれる人がほしい」と思うようになります。

すると、「自分はこのまま誰からも認められず、思うように働けないのではないか?」と不安になり、突然、燃え尽きたように意欲を失い、無気力になってしまうんです。

「燃え尽き症候群」は、仕事や勉強など、がんばりすぎて疲弊してしまい、突如として何もやりたくなくなってしまうことです。

燃え尽き症候群になってしまうと、「気力がわかず、仕事や学校に行けない」という無気力状態になります。仕事や学校を休んで、「さぁ復帰しよう」とがんばろうとしても、また燃え尽きてしまい、無気力状態に戻ることもあります。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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