豪快から洗練へ
「ジープやフィアットで雪道を走りませんか?」 そんな誘いを受け、長野・白馬へ。フロントマスクを一新した「グランドチェロキー」などアメリカとイタリアの5ブランドがそろう、FCAの冬季フルライン試乗会に参加した。
2カ国5ブランドの試乗会
輸入車を扱うインポーターの中で、FCAは異色な存在である。ブランドはアルファ・ロメオ、クライスラー、フィアット、ジープ、アバルトの5つもあり、しかもイタリアとアメリカの2国から輸入している。統一感が乏しいとも言えるが、FCAは多様性ととらえている。小型ハッチバックから大型SUVまでをラインナップしているのが強みだという。
フルラインナップ試乗会にはにぎやかな顔ぶれが並んだ。実は、こういったイベントができるのは日本だけ。他国ではアメリカとイタリアのブランドは厳格に分けられていて、両方が一堂に会することはないそうだ。東京から「アバルト124スパイダー」に乗って中間地点の山梨県甲府に到着し、「クライスラー300」に乗り換えた。目指すのは雪深い長野・白馬村で、ここからはスタッドレスタイヤ装着車だけが用意されている。
出発に先立って、FCAの現況について説明があった。2016年はトータルで2万台だった販売台数を、今年は2割増しの2万5000台まで伸ばす計画だという。秋にローンチする予定の「アルファ・ロメオ・ジュリア」を含まない数字だというから強気である。アルファ・ロメオは専売化することになっており、2019年までに年間販売台数を1万台に乗せるのが目標だそうだ。
小休止と説明会の会場となったのは、昨年12月にオープンした正規ディーラーのジープ甲府である。ジープはCIを変更し、ロゴがグリーンからシルバーになった。建物の内外装は黒とウッドの組み合わせで、プレミアム感を強調している。クライスラーも販売しているが、ディーラー名からは外れた。全国すべての店舗がジープと地名の組み合わせに変えられている。ちょうど1年前のFCA試乗会の帰りに、フォードの日本撤退のニュースを聞いたことをなんとなく思い出しながら、クライスラー300に乗り込んだ。...