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アルピーヌA110S(MR/7AT)【海外試乗記】


よくぞここまで

フランスのミドシップスポーツモデル「アルピーヌA110」に、ハイパフォーマンスグレードの「A110S」が追加された。よりパワフルなエンジンと引き締められた足まわりで、その走りはどう変わったのか? ポルトガルのエストリルサーキットから報告する。

思い出される3年前の記憶

今年(2019年)の東京モーターショーに出展した、数少ないインポートブランドのひとつであるアルピーヌ。そこで披露されたA110Sに早速ポルトガルのエストリルサーキットで試乗してきたのだが、思わず目元がウルッとくるような感動を覚えた。

というのも、A110には縁あって開発テストのときから乗っており、よくぞここまで仕上がったという感慨があったからだ。

ここで時計の針を戻させていただくと、A110のデリバリーが開始される約1年前の2016年12月、フランスのアルピーヌから電話があり、「開発テストに参加しないか?」と打診を受けた。そんなチャンスはめったにないので二つ返事でOK。メーカーの意図は、最終仕上げの段階で外部の人間に乗ってもらい、意見を聞こうというもので、フランス、ドイツ、イギリス、日本から1人ずつモータージャーナリストが招かれていた。日本は“オリジナル”のA110の現存率が高く、「ルノースポール」もよく売れている。東京モーターショーへの出展からもわかる通り、重要視されている市場なのだ。

テストは、スペイン・バルセロナ近郊の一般道とサーキットで、2日間にわたって行われた。冬でも比較的暖かく、IDIADAのブルーピンググラウンド(エンジニアリング会社のテストコース)が近いこと、そして開発に格好のワインディングロードがあることなどで、多くの自動車メーカーがテストに使う場所となっているようだ。

EU統合の理念のなかに“Trans-European Networks(TENs)”というものがあり、欧州地域全体の経済成長、競争力促進のために、かの地では1990年代から積極的にインフラが整備されてきた。スペインとポルトガルにも道路整備のために多額の補助金が支出され、そのおかげで良質なワインディングロードが数多く存在しているのだ。...

提供元:webCG

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