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評価がわかれたアカデミー賞 『アルゴ』が主要3冠 最多ノミネート『リンカーン』2冠

 第85回アカデミー賞授賞式が現地時間24日、米LAのドルビー・シアターで開催され、受賞作・受賞者が発表された。アワードの目玉となる作品賞は、脚色賞、編集賞も受賞した『アルゴ』が栄冠に輝いた。主演女優賞は、その演技力で高い評価を受ける新鋭女優ジェニファー・ローレンスが2度目のノミネートで初受賞。最多受賞は『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』で、監督賞、撮影賞、作曲賞、視覚効果賞の4部門に輝いた。一方、12部門で最多ノミネートだった『リンカーン』(スティーブン・スピルバーグ監督)は、主演男優賞と美術賞の2冠に終わった。

作品賞、脚色賞、編集賞を受賞した『アルゴ』(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

作品賞、脚色賞、編集賞を受賞した『アルゴ』(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

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 そのほか主要部門では、監督賞が2度目の受賞となるアン・リー(『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)、主演男優賞が3度目の受賞となるダニエル・デイ・ルイス(『リンカーン』)、助演男優賞が2度目の受賞となったクリストフ・ヴァルツ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)、助演女優賞はアン・ハサウェイが2度目のノミネートで初受賞を果たした。

 また、今回、日本人で唯一、故・石岡瑛子さん(『白雪姫と鏡の女王』)がノミネートされ、2度目の受賞が期待されていた衣装デザイン賞は、ジャクリーン・デュラン(『アンナ・カレーニナ』)が3度目のノミネートで初受賞を果たした。

 そのほか、注目の長編アニメ映画賞は、ディズニー/ピクサーが大昔のスコットランドを舞台に自由に生きることを夢見る王女の冒険を描くファンタジー『メリダとおそろしの森』。外国語映画賞は、ひと組の夫婦の静かな老境、その愛の行く末の苦悩の選択を描く『愛、アムール』(オーストリア)。長編ドキュメンタリー賞は、アメリカで商業的に失敗しながらも、反アパルトヘイトの機運が盛上がる南アフリカで若者たちに共感され支持を受けたミュージシャンとその音楽の力を描く『シュガーマン 奇跡に愛された男』が受賞した。

 主な受賞者のコメントは以下の通り。この日の第85回アカデミー賞授賞式の模様は、25日夜9時よりWOWOWにて放送される。

【作品賞】
『アルゴ』ベン・アフレック(監督、製作)
15年前にここにきました。また戻ってくることができるとは思っていなかった。これ以上無理と思ってもそれ以上に努力をしなければならない。人生は転んでもまた立ち上がらなければならないということを学びました

【監督賞】
アン・リー(『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)
映画の神様ありがとう。この作品の3000人のスタッフたちと喜びを分かち合いたい。この作品を信じてついてきてくれてありがとう。主演のスラージ・シャルマは奇跡の俳優だ。

【主演男優賞】
ダニエル・デイ・ルイス(『リンカーン』)
どうしてこんなことになったのかわからない。本当に幸運に恵まれている。(ほか作品のジョークを交えながら)すべてのスタッフ、キャストに感謝している。すばらしいチームがそろった。

【主演女優賞】
ジェニファー・ローレンス(『世界にひとつのプレイブック』)
(興奮しながら)本当に信じられない。ほかの役者の方々にたくさんのインスピレーションをいただいて、貴重な体験をしました。キャスト、スタッフのみんなに感謝します。

【助演男優賞】
クリストフ・ヴァルツ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)
(劇中のキャラクターの言葉を引用してスピーチ)
無限の感謝を関係者に捧げる。クリエイティブな世界を作り上げたタランティーノ監督の旅路に参加させてもらった。

【助演女優賞】
アン・ハサウェイ(『レ・ミゼラブル』)
ついに実現しました。光栄です!(感極まって涙をにじませながら関係者の名前を次々に挙げて感謝の意を述べた)

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