宮藤官九郎が、企画・監督・脚本を務め、動画配信サービス「Disney＋（ディズニープラス）」で独占配信中のドラマ『季節のない街』（全10話）の第4話「牧歌調」より、ロックバンド・怒髪天のボーカルとして知られ、俳優業やバラエティーでも活躍する増子直純と、宮藤監督と同じ大人計画所属の荒川良々による“酔っ払い”演技に、池松壮亮も思わず吹き出すコミカルな本編映像が解禁となった。

　本作は、宮藤が長年温めてきた企画で、黒澤明監督によって『どですかでん』のタイトルで映画化（1970年）されたことでも知られる山本周五郎の小説「季節のない街」を原作に、12年前に起きた“ナニ”の災害を経て、建てられた仮設住宅のある「街」の住人たちの悲喜こもごもとともに、希望を失いこの「街」にやってきた主人公が立ち直っていく姿を描いた人間ドラマ。

　解禁となったシーンは、オカベ（渡辺大知）が営むコンビニで、まだ仕事が残っているので呑めないというタツヤ（仲野太賀）を横目に、仕事終わりの一杯を楽しむ主人公・半助（池松）と増田益夫（増子）、河口初太郎（荒川）を捉えたシーン。

　仮設住宅の向かいに住む親友同士の益夫と初太郎から職場を紹介してもらった半助は、ふたりの飲み会に毎日巻き込まれている。すでにベロベロな様子の初太郎は、妻の良江（MEGUMI）から届いた「まっすぐ帰って来い」というメッセージに「分かってるよ！この一本飲んだら帰るよ！」と啖呵（たんか）を切るのだが、発泡酒一本で済むことは無く…。

　この街唯一の居酒屋「男同士」には、もはやほとんど呂律が回っていないほど酔っぱらっている益夫と初太郎とそのまま連れて来られた半助の姿が。ようやくお開きになり、兄貴分の益夫がお会計をしようとするが「兄ぃにそんなことされちゃ！」と初太郎が立ち上がるが大事な給料袋が見つからない！

　「やられた！」と頭を抱える初太郎。さらに、スマホも失くし、またもや「やられた！」と、頭を抱える初太郎。極めつけは、スマホを探すべく「鳴らそうか！」と取り出した益夫の真っ二つに折れた（!?）ガラケー。もはや演技なのか地なのかわからないほどナチュラルに次から次へと繰り出されるボケに思わず吹き出す半助の姿が映し出されている。

　笑いをこらえきれない様子で、楽しそうに半助を演じる池松は、実際、撮影中こらえきれずに本当に笑ってしまったシーンもあったという。「増子さんと荒川さんに弱いんです…！」と意外な弱点を明かしていた。

　益夫を演じた増子は宮藤作・演出の舞台『サンバイザー兄弟』や大河ドラマ『いだてん 〜東京オリムピック噺〜』などにも出演。初太郎役の荒川は宮藤作品の常連にして“盟友”だ。それぞれ信頼のキャスティングだからこそできた宮藤節が効いたコミカルなシーンも本作の見どころでもある。

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