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『怪獣8号 THE GAME』ついに始動 主人公声優・福西勝也が明かす原作・アニメとも異なるゲームの魅力「『怪獣8号』はメディアミックスの理想形」
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福西勝也 撮影/蔦野裕
主人公・カフカの“再起のロマン”に心打たれる人続出…『怪獣8号』アニメの盛り上がりをどう見ていた? 「カフカを演じられたことは一生の誇り」
「本作は私にとってアニメ初主演作です。声優として年数を重ねるごとに、"少年漫画の主人公を演じる"という夢もいつかは諦めなければいけない──。そんな現実に向き合いながらも、挫折から立ち上がり挑戦を続けるカフカの姿に何度も鼓舞されてきました。同様に多くの視聴者を救うであろうカフカという人物を演じられたことは、声優としての一生の誇りです」
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福西勝也 撮影/蔦野裕
福西さんはそんな奥行きのあるカフカの人間性を「素直」という言葉で集約する。
「自分の感情に対して正直に行動するし、言葉を発する。その素直さを表現するためには、声の演技だけでは足りなくて。毎回、カフカの動きと表情、そこに息遣いなどをいかに連動させるかを緻密にプランニングして収録に臨んでいます。第1期、1話の収録後に原作の松本直也先生からいただいた『カフカそのものでした』という言葉は、カフカを演じる上での何よりの励みです」
アニメ第1期よりバトルシーンのクオリティの高さが評価されてきた『怪獣8号』だが、第2期でもそのカメラワークやスピード感は健在。また爆発音や怪獣の咆哮といった音響エフェクトも魅力で、特にカフカが怪獣8号に変身する際の演出やBGMに、「鳥肌モノ」「このシーンを見られただけでもアニメ化ありがとう!」と絶賛の声が止まない。
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『怪獣8号』
「『怪獣8号』は一言で表せないほど複合的な魅力が詰まった作品です。だからこそ各媒体がそれぞれの特性を生かして、1つの物語を多角的に表現するメディアミックス意義がとても大きいんです。人物を濃密に描くことに長けているのがコミックだとしたら、バトルに視覚的なダイナミズムを与えられるのはアニメならでは。その上でゲームが制作されるということは、原作ともアニメとも違う形で『怪獣8号』の世界を堪能させてくれるに違いないと確信しましたね」
「作品の“地続き感”がハンパない」オリジナルキャラ・四ノ宮サガンも登場、新たなストーリーも楽しめる『怪獣8号 THE GAME』
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『怪獣8号 THE GAME』
そして、ついにダウンロードが開始。福西さんに一足先にプレイをした感想を聞いてみた。
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福西勝也 撮影/蔦野裕
ストーリーはアニメを追体験できるモードに加えて、ゲームのために制作された完全オリジナルストーリーも収録されている。
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『怪獣8号 THE GAME』
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福西勝也 撮影/蔦野裕
「よく声優の先輩から『作品が終わっても役は一生の付き合いだ』と言われていたのですが、ピンと来ていなかったんです。ですが、カフカを通してようやくわかりました。エンタメに溢れた今の時代、1つの物語をあらゆる角度から深掘りできるリッチな体験はどんどん減っているように感じます。その貴重な作品である『怪獣8号』に携わらせていただけた役者冥利と共に、カフカに教えてもらった泥臭くも諦めない心をこれからの声優人生を歩む糧としたいです。コミック、アニメ、ゲームと多角的に世界観が堪能できる『怪獣8号』をぜひ楽しんでください」