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ORICON NEWS
CNBLUE『超プレミアムなステージとなったライブハウスツアーをレポート!』
ライブへかける気迫と熱量、ロックバンドCNBLUEの進化を感じるステージ
「やっぱり東京は暑いですね〜外じゃなくてステージが本当に暑いです。全部みなさんのおかげです!」(ヨンファ)、「今日は外も暑いですよ(笑)」(ジョンシン)と、ヨンファとジョンシンがおなじみの絶妙な掛け合いをしたり、「ミンヒョクが髪を切りました」と告げ、「前は学生みたいだったのに、今は芸能人みたい(笑)」とメンバーにツッコまれる一幕もあったりと、MCでは一変し、親近感を感じさせる彼ら。「今日は東京最後の日で寂しいですけど、ずっとやりたいですけど……みなさんに感謝を込めて次の曲をやりたいと思います。本当にありがとうございます」(ヨンファ)と演奏準備に取り掛かろうとした瞬間、「ヨンファー!」と叫ぶ男性の野太い声が。「誰ですか?もう1回声をお願いします!」とリクエストすると、さらに野太い「ヨンファー!!」コールが会場にこだまし、「これは夢ではないですよね!最近ジェントルメン(男性ファン)が多くなってきていて、僕はとってもいい気分です!」とヨンファは歓喜を露わにしていた。
中盤には「Don't Care」「Greedy man」といったアコースティックギターが心地いいナンバーで場内に清涼な風を運び、「Try again,Smile again」では、優しい音色、笑顔に包まれながら観客と大合唱。会場が一体と化すなか、ヨンファがポロポロとアコギを弾き、「今日は東京最後の日〜寂しい〜」と即興しはじめると、ジョンシンも「最後の日〜」と続き、ジョンヒョン、ミンヒョクにもヨンファが無茶振りし「僕は天才〜!」「僕の歌、声が最高〜!」「みなさんの歌が最高〜!」と順番にアドリブで歌い紡いでいくパフォーマンスに、バンドCNBLUEらしい遊び心を感じたのだ。そこにジョンヒョンのエレキギター、ジョンシンのベース、ミンヒョクのドラムが加わっていき、まるでセッションのように各自が自由に音を重ねていくなか、「CNBLUEは最高〜!CNBLUEは世界中で一番最高〜!We are top of the world!」とヨンファがファルセットを轟かせ、大歓声が沸き起こるなか、韓国のナンバー「love light」を披露。さらにジョンヒョンの伸びやかでパワフルな歌声に魅了された「eclipse」、ヨンファがマイクを強く握りしめながら情感豊かなボーカルを轟かせた「Y.Why…」では、成熟したバンドの姿を見せ、しっとりとした趣のなか、場内に大きな拍手が響いた。「新曲いきましょう〜!」と披露された「Robot」では、ヨンファのロングハイトーンの雄叫びに観客は熱狂。さらに「Coffee shop」ではコール&レスポンス、「I’m sorry」ではハンドクラップ、そして、今ツアーのタイトル名でもある最新シングル「Lady」で大盛り上がりのなか、本編はラストを迎えた。
バンドとしての在り方―ーCNBLUEにとって原点回帰と言えるツアー
今回は、CNBLUEにとって原点回帰と言えるツアー。現在の状況に甘んじることなく、改めてバンドとしての、自分たちが信じた道を貫き通す決意が見えたステージだった。自分たちを支えてくれるファン、音楽を聴いてくれるリスナーがいるからこそ、CNBLUEが存在することを、彼らはこのツアーで痛感したに違いない。以前から女性ファンにはもちろんであるが、男性ファンにもCNBLUEの音楽を聴いてもらいたい、一度でも耳にしてもらえたら好きになってもらえる自信はあると語っていた彼ら。今回のライブで男性ファンが増えていたのは、まっすぐに音楽と向き合ってきた証といえる。8月10日と11日には『SUMMER SONIC 2013』に初出演し、ロックキッズたちへさらなるアプローチを果たした彼ら。さらに8月28日には2ndアルバムとなる『What turns you on?』をリリースと、バンドとして加速し続けるCNBLUEをもはや止めることはできないようだ。
(文:星野彩乃)
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