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CNBLUE『超プレミアムなステージとなったライブハウスツアーをレポート!』

CNBLUEがZepp Tokyoで8月6日と7日の2日間にわたり、『CNBLUE Zepp Tour 2013〜Lady〜』の東京公演を行った。久しぶりのライブハウスツアーとあって、全会場、即日ソールドアウト!その最終日の7日の模様をレポート!

ライブへかける気迫と熱量、ロックバンドCNBLUEの進化を感じるステージ

 隙間がないほどビッシリ人で埋め尽くされた会場は、メンバーが登場する前から、異常なほどの熱気に包まれていた。そして、18時半過ぎ、ステージが赤く照らし出されると、場内から自然と手拍子が沸き起こり、そのリズムにあわせて、今度は青く幻想的なライトが包み込むなか、ゆっくりとメンバーが登場。「準備はいいですか?いくぞー!」ヨンファが、両手を大きく掲げるとともに「Where you are」のイントロが奏でられ、この日のライブは力強く幕を開けた。立て続けに「In My Head」、ミンヒョクのドラムに誘導され、前回のアリーナツアーの本編ラストに披露された「Time is over」が早くも繰り広げられると、観客のヴォルテージはさらに上昇!そんな観客を、「まだまだ〜」と終始声を荒げて観客をヨンファを筆頭に、よりパワーを増した演奏でグイグイと引っ張っていく頼もしいメンバーたち。冒頭の3曲だけでもロックバンドCNBLUEの凄まじい進化、メンバー1人ひとりのライブへかけるただならぬ気迫、熱量が伝わってくる。

 「やっぱり東京は暑いですね〜外じゃなくてステージが本当に暑いです。全部みなさんのおかげです!」(ヨンファ)、「今日は外も暑いですよ(笑)」(ジョンシン)と、ヨンファとジョンシンがおなじみの絶妙な掛け合いをしたり、「ミンヒョクが髪を切りました」と告げ、「前は学生みたいだったのに、今は芸能人みたい(笑)」とメンバーにツッコまれる一幕もあったりと、MCでは一変し、親近感を感じさせる彼ら。「今日は東京最後の日で寂しいですけど、ずっとやりたいですけど……みなさんに感謝を込めて次の曲をやりたいと思います。本当にありがとうございます」(ヨンファ)と演奏準備に取り掛かろうとした瞬間、「ヨンファー!」と叫ぶ男性の野太い声が。「誰ですか?もう1回声をお願いします!」とリクエストすると、さらに野太い「ヨンファー!!」コールが会場にこだまし、「これは夢ではないですよね!最近ジェントルメン(男性ファン)が多くなってきていて、僕はとってもいい気分です!」とヨンファは歓喜を露わにしていた。

 中盤には「Don't Care」「Greedy man」といったアコースティックギターが心地いいナンバーで場内に清涼な風を運び、「Try again,Smile again」では、優しい音色、笑顔に包まれながら観客と大合唱。会場が一体と化すなか、ヨンファがポロポロとアコギを弾き、「今日は東京最後の日〜寂しい〜」と即興しはじめると、ジョンシンも「最後の日〜」と続き、ジョンヒョン、ミンヒョクにもヨンファが無茶振りし「僕は天才〜!」「僕の歌、声が最高〜!」「みなさんの歌が最高〜!」と順番にアドリブで歌い紡いでいくパフォーマンスに、バンドCNBLUEらしい遊び心を感じたのだ。そこにジョンヒョンのエレキギター、ジョンシンのベース、ミンヒョクのドラムが加わっていき、まるでセッションのように各自が自由に音を重ねていくなか、「CNBLUEは最高〜!CNBLUEは世界中で一番最高〜!We are top of the world!」とヨンファがファルセットを轟かせ、大歓声が沸き起こるなか、韓国のナンバー「love light」を披露。さらにジョンヒョンの伸びやかでパワフルな歌声に魅了された「eclipse」、ヨンファがマイクを強く握りしめながら情感豊かなボーカルを轟かせた「Y.Why…」では、成熟したバンドの姿を見せ、しっとりとした趣のなか、場内に大きな拍手が響いた。「新曲いきましょう〜!」と披露された「Robot」では、ヨンファのロングハイトーンの雄叫びに観客は熱狂。さらに「Coffee shop」ではコール&レスポンス、「I’m sorry」ではハンドクラップ、そして、今ツアーのタイトル名でもある最新シングル「Lady」で大盛り上がりのなか、本編はラストを迎えた。

バンドとしての在り方―ーCNBLUEにとって原点回帰と言えるツアー

 「今日は本当にテンションがすごいですね!いつもみんなのテンションが上がることで、自分たちがもっと上がります。ライブは僕たちだけじゃなく、みなさんと一緒に作ります。Zeppはみなさんと近いから、もっと早く上がります!」とアンコールの声援に応え、登場したヨンファは清々しい表情で今の素直な想いを吐露。「みなさんがいるからライブは楽しいです。昔は渋谷サイクロンとかデセオとか小さいところでオープニングでライブをやっていて。初めてのライブハウスでやったときは、お客さんが7人くらいだったと思います。でも、今は(ギッシリの客席を見渡し)感無量です」と感慨深い表情を浮かべるヨンファ。そして、「僕らが新宿駅や代々木公園、原宿駅で路上ライブをしたときに歌っていた曲です。そのときのスタイルで歌います」とヨンファが言うと、「原宿駅、代々木公園はヤバイです(笑)」とツッコむジョンヒョン。「新宿駅が一番安全なので、新宿駅の気分でいきます」とアコギを抱え、最低限の音数で「Teardrops in the rain」を披露。音数が少ないだけに1人ひとりの音色、ジョンヒョンとヨンファの流麗な歌声、ハーモニーが際立ち、見事な調和をなしていたのだった。そして、この日のライブの締めくくりとなったのは「Starlit night」。「昨年のツアー中の新潟で、ホテルにずっといてもつまらないから、ちょっと海に行ったんです。空を見上げたら、急に流れ星が流れてきて。この気持ち最高だなと思って、すぐに書きました。これはみなさんにもらった気持ちだから、一緒に歌ってください!」とジョンヒョンの想いに比例するように、ミラーボールが回り、天井にたくさんの星が輝くなか、会場は手拍子と大合唱!温かな雰囲気に包まれた。そして、「ありがとうございますー!」と声を枯らし、最後まで何度も何度も感謝の気持ちを叫び続けていたヨンファ。

 今回は、CNBLUEにとって原点回帰と言えるツアー。現在の状況に甘んじることなく、改めてバンドとしての、自分たちが信じた道を貫き通す決意が見えたステージだった。自分たちを支えてくれるファン、音楽を聴いてくれるリスナーがいるからこそ、CNBLUEが存在することを、彼らはこのツアーで痛感したに違いない。以前から女性ファンにはもちろんであるが、男性ファンにもCNBLUEの音楽を聴いてもらいたい、一度でも耳にしてもらえたら好きになってもらえる自信はあると語っていた彼ら。今回のライブで男性ファンが増えていたのは、まっすぐに音楽と向き合ってきた証といえる。8月10日と11日には『SUMMER SONIC 2013』に初出演し、ロックキッズたちへさらなるアプローチを果たした彼ら。さらに8月28日には2ndアルバムとなる『What turns you on?』をリリースと、バンドとして加速し続けるCNBLUEをもはや止めることはできないようだ。

(文:星野彩乃)

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