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別格の存在感を示した韓国発のエンタメコンテンツ〜「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」

サプライズ登場したミッキーマウスと集合写真を撮った韓国ゲスト陣

 11月30日・12月1日の2日間にわたり、シンガポールを象徴するマリーナ・ベイ・サンズで開催された「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」。日本、韓国、インドネシア、オーストラリアなど、アジア太平洋地域(APAC)のメディア関係者400人以上が参加した大規模なイベントで、韓国の存在感は別格だった。

韓国作品で世界的成功、からのハリウッド進出

 1日目のショーケース前半(Part1)では、今年9月に米・アナハイムで開催された「D23Expo」で初公開されたディズニー、マーベル、ピクサー、ルーカスフィルムのラインアップが紹介された。そのほぼ“既報”の中で、唯一の新しい情報が、ドラマ『梨泰院クラス』や、米アカデミー賞で作品賞など4冠を達成した映画『パラサイト 半地下の家族』にも出演していたパク・ソジュンのハリウッドデビュー。マーベル・シネマティック・ユニバースの映画『ザ・マーベルズ(原題)/The Marvels』(2023年7月28日全米公開)のキャストとして、キャプテン・マーベル役のブリー・ラーソン、モニカ・ランボー役のテヨナ・パリス、ミズ・マーベル役のイマン・ヴェラ―ニと同等の扱いで紹介された。

 米時間11月7日にルーカスフィルム「スター・ウォーズ」の実写ドラマシリーズ『アコライト(原題)』への出演が発表されていた、ドラマ『イカゲーム』でエミー賞を受賞したイ・ジョンジェからビデオメッセージが届き、「ディズニーの仲間入りができてうれしい。ぜひとも期待してほしい」と語った。

 『アコライト(原題)』では、主演のアマンドラ・ステンバーグ(ドラマ『ヘイト・ユー・ギブ』、映画『ディア・エヴァン・ハンセン』など)の次にイ・ジョンジェの名前があり、「マトリックス」シリーズのキャリー=アン・モスの出演でも注目されている作品。ほかに、マニー・ジャシント、ダフネ・キーン、ジョディ・ターナー=スミス、レベッカ・ヘンダーソン、チャーリー・バーネット、ディーン=チャールズ・チャップマンらが出演する。

 動画配信サービスによって世界配信された作品で注目されれば、ハリウッドのグローバルなテントポール作品(映画スタジオやテレビネットワークの業績を支える番組や映画)に出演するチャンスに直結する。それを韓国のエンタメコンテンツと俳優たちが先駆けて実証してくれた。

韓国発のエンタメコンテンツは最多13タイトル

 ショーケース後半(Part2)、日本、インドネシア、オーストラリア/ニュージーランド作品、韓国の順で、2023年にディズニープラスとDisney+Hotstarで配信予定のAPAC向けのコンテンツやオリジナル作品が発表されたが、韓国発のエンタメコンテンツはタイトル数だけでもほかの国を圧倒していた。

 日本は、『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』をはじめとするアニメーション5作品とドラマ3作品(『ガンニバル』、『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』『House of the Owl(原題)』)。

 インドネシアは、『ティラ(原題)』、『ウェディング・アグリーメント ザ・シリーズ シーズン2(原題)』、『リサズ・ジャーナル:フロム ダヌール ユニバース(原題)』など計6作品。オーストラリア/ニュージーランドは、『ザ・アートフル・ドジャー(原題)』と『クリアリング(原題)』の2作品。

 韓国は、ドラマ作品に加えて、BTSやNCT127などK-POPボーイズグループのドキュメンタリー作品、バラエティ番組を含む13タイトルが解禁となった(ラインナップは下段に掲載)。

 ディズニープラス オリジナルの音楽ドキュメンタリーシリーズのひとつ『BTS MONUMENTS: BEYOND THE STAR(原題)』の発表では、主人公であるBTSのビデオメッセージが用意されていた。「僕たちの成長と音楽的なストーリーを込めたドキュメンタリーです」(SUGA)、「僕たちのこれまで語ってこなかった心のうちも見ることができます」(V)と作品をアピールする映像が流れただけで、会場は華やかなムードに変わった。

BTSからの動画メッセージ

 さらに、12月に配信を控えるドラマ『コネクト』『カジノ』、そして新たに発表された『コール・イット・ラブ(原題)』の主要キャスト、監督らがステージに登場し、それぞれのドラマについてコメントして、会場を盛り上げた。

 ショーケースの冒頭、主催者でもあるディズニー・カンパニー・アジア・パシフィック プレジデントのルーク・カン氏 は「『ビッグマウス』『サウンドトラック #1』『IN THE SOOP フレンドケーション』は、APACのほとんどの市場において、配信初週に最も視聴された作品にトップ3にランクインした」と、韓国発のエンタメコンテンツの実績を紹介し、「APACからのコンテンツは次の100年の中心となることだろう」と続けた。それを牽引する存在として、韓国発のエンタメコンテンツに大きな期待が寄せられているし、今回発表されたラインナップを見ると、韓国作品への信頼は維持され、さらに強化されるのではないだろうか。

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