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あの“G”がインスタデビューもまさかのオチに「え、悲しい…」アース製薬がゴキブリ目線でSNS発信をした理由

「殺虫剤」ではなく、「虫ケア商品」表記のワケ

 擬人化、かわいさ、虫自体を見せない。そういった配慮をしながら「ゴキブリにとってアース製薬は“悪の組織”そのもの。そういった意識でも作っています(笑)」と同担当者は笑う。そういった遊び心や発想が同社にあるからだろうか。1995年には、虫を狙い撃ちできるよう業界初のトリガーノズルを採用した「ゴキジェット」を発売。今ではお馴染みの形だが、当時は画期的であり斬新なアイデアだった。

 その後、速効性の高い有効成分イミプロトリンを採用した「秒速ノックダウン」訴求などのリニューアルを重ね、今ではシェアNo.1の主力商品に。また巣ごとゴキブリを駆除できる「ブラックキャップ」をはじめ、ゴキブリの侵入を防ぐ「ゴキバリア」、隙間にプッシュするだけで駆除&発生予防のできる「おすだけアースレッド 無煙プッシュ」と、ゴキブリの生態に基づいた駆除・予防商品をラインナップしている。

 だがその為にはゴキブリをよく知ることが重要だ。同社ではゴキブリを約30種、100万匹ほど飼育しており、常日頃研究を続けている。

 またコロナ禍による換気・在宅時間の増加で虫との遭遇率が増えたことにより虫ケア用品全体の売上が上昇。一度の使用で一年間効き(※)、害虫を予防できる「ゼロデナイト」や、お部屋のインテリアになじむデザインでダニや蚊を防ぐ「マモルーム」なども売れ筋となっている。

 アース製薬では、「殺虫剤」の『殺』という文字が、「人体に有害」「使うのが怖い」というネガティブなイメージを与えてしまうことから、「虫を殺す」というより「人を守る」という想いのもと、「殺虫剤」から「虫ケア用品」と呼称を改めた。パッケージ等に「殺」の字は使わず、「駆除」「退治」という言葉を用いたり、デザイン上も(商品にもよるが)、虫のイラストをなるべく使わないようにしている。

 「今回のInstagramのヒットはうれしい。現在もゴキブリなんでも相談会『G博士のインスタライブ』を開いてフォロワーさんのタメになる情報を発信しています。ゴキブリは嫌われている虫なのに、SNSではその遭遇が投稿されるなど人が興味を持つ対象でもある。今後もお客様とのコミュニケーションを図り、正しい対策のとり方や効果的な虫ケア用品の使い方などの情報を発信していきたいです」


(取材・文/衣輪晋一)

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