• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

日向坂46 影山優佳、「勉強好き」の真相を探る 読書が苦手な小学生が夢中になったもの

この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
⇒この記事をオリジナルページで読む(8月20日掲載)

日向坂46・影山優佳

日向坂46のメンバーとして活躍している影山優佳さん。アイドルや女優としての活動はもちろん、審判員の資格をとるほどのサッカー好きだったり、高校生クイズで決勝進出を果たした高校のクイズ研究会に所属していた経験があるなど、知れば知るほど彼女の奥深さのとりこになる人も多いようです。そんな影山さんの“学び”や“知識欲”のルーツはどこにあるのでしょうか――話を伺いました。

撮影:上野留加 取材/文:磯部正和

『トリビアの泉』が知識欲のルーツ? 読書は好きじゃなかったけど…

――影山さんは、学ぶことが好きというお話をされていますが、どんなきっかけで知識を得ることに興味を持っていったのでしょうか?
本を読む人って、博学なイメージがあると思うのですが、実は私は本を読むことがあまり好きではない子だったんです。小学生の頃、朝の「読書の時間」があり、何か本を持って行かなくてはいけなくなったとき、できるだけ活字が少なく、でも漫画だと思われないぐらいの本を探そうという思考に至りまして(笑)。それで選んだのが『トリビアの泉』という本だったのです。

――当時大人気だった雑学バラエティ番組『トリビアの泉』(フジテレビ系、2002〜06年)の書籍版ですね。
はい。内容的にも「へぇ」と思える本で、活字も少ない(笑)。そこからこうした雑学系の本にはまっていき「豆しば」の本とか『伊東家の食卓 裏ワザ大全集』とかを読むようになったんです。「知らないことや世界を知ることができるって、こんなに楽しいんだ」と思うようになったのが、きっかけだったと思います。
――勉強も同じような動機から、好きになっていったのですか?
そうですね。雑学も勉強もやっぱり「知らないことを知ることができる」というか「できないことができるようになる」という部分が、自分には楽しいことだったような気がします。勉強って義務教育が始まるぐらいから意識するものだと思うのですが、あまり嫌だなという感情がなく入っていけました。あとはやっぱり、親に褒めてもらいたいという感情もありましたね。いい点を取ると褒めてもらえますからね。

人と話すのが大好き! 校長先生とよく話をしていた小学生時代

――勉強の方法は独学か、それとも人から教えてもらうことが多いですか?
一般的にどちらがいいのか……というのは難しいところです。その人のタイプによりますよね。あくまで自分の話で言うなら、私は人に決めてもらうことにストレスを感じてしまう子だったので、小学生のころから自分で「こうしてみよう」と決めていました。

ちょっと話はそれますが、小さいとき親と手をつなぐことが好きではなくて、駅の階段などもひとりで歩いていたんです。勉強も自分で朝から晩までスケジュールを組んでやっていました。あとは人に頼るのが少し苦手な子だったので、分からないことがあっても聞かずに、自分で調べていました。自分で調べることで知識って定着しやすくなると思うんです。

一方で、いまの話とちょっと矛盾してしまいますが、大人になるにしたがって、人に聞くのも大事だなという考えも理解するようになってきました。あまり狭い世界で思考を巡らせると、偏った考えになってしまいがちですよね。自分と違う考えの人の話を聞くことで、その人の人生を追体験できるじゃないですか。
――では独学と教えを乞うハイブリッド型がいいのですね。
そうですね。人に教えてもらうという側面よりも、人と話をすることが重要な気がしています。私は小学生のときから、大人と話すことが好きで、校長先生と話をすることもけっこうありました。そのおかげで、人前に立つことに抵抗がなくなりました。あとは、本を読むのが好きではなかったわりに、昔から国語の勉強が得意だったんです。人とたくさん話をする子だったからなのかな?と、いまは思っています。

「日本で一番高い山は富士山ですが…」 クイズ研究会で感動したこと

――高校時代、クイズ研究会に所属していたそうですが、入部の動機は?
クイズとか謎解きが好きで、たまたま高校にそういう研究会があったので、楽しそうだなと思ったんです。あとは、一番仲のいい友だちが先に入っていたので、そういう縁もありました。

――いまでも印象に残っているクイズはありますか?
問題自体ではないのですが、私がクイズ研究会に入って、最初に「おーすごい」と思ったのが、問題の作り方なんです。例えば「ですが問題」ってあるじゃないですか。「日本で一番高い山は富士山ですが……」みたいな問題。

クイズプレイヤーの伊沢拓司さんなどは、こういう問題の途中で答えを言い当てることが多いですよね。「何で分かるの?」って思う人は多いと思うのですが、それって、クイズを作る際に、答えが導き出せるような暗黙のルールがあるんです。

この問題の場合、「日本で」にイントネーションを置く読み方をすると「ですが」の次に来るのは「世界で」と想像できる。そうなると「世界で一番高い山は?」と続くことが予想できるので、「エベレストだろうな」って答えを導き出せるんです。

逆に「一番」という部分が強調されれば「日本で二番目に高い山は〜」と想像できるので、「北岳」って答えられるんですよね。私は、このルールを聞いて感動して、クイズに引き込まれていったんです。
――お話を聞いていると「これをやりなさい」と言われるよりも、自分から面白さを見つけて能動的にやる方が、学ぶには大切なのかもしれませんね。
それはあると思いますが、でも自分から能動的にやるのって、すごく難しいと思うんです。特に高校時代だと部活とかバイトとか、頑張りたいなと思うことがたくさんある。そのなかで、全部を受け止めてしまうと、しんどくなってしまいますよね。勉強も苦手だなと思ってしまったら、真正面から向き合うよりも、サラッと軽くかわすぐらいの柔らかさも必要かなと思います。

次に勉強したいのは「地震のメカニズムと予測システム」

――影山さんはたくさんのことに向き合っている印象がありますが、物事を効率よくこなす秘訣はありますか?
自分が効率のいい人間だと思ったことはないんですよね(笑)。昔から不器用だと思っているので、とりあえずは大きく振りかぶって、その後、自分のキャパシティーからはみ出してしまった部分をどう擦り合わせていくかを考えてきました。最初はうまくできなかったのですが、徐々に自分の器も分かってくるので、折り合いをつけながらやっていくと、だんだんと器のなかに収まっていくような気がします。

――いまどんなことを知識として得たいと思っていますか?
いまは自分が苦手なものをできるようになりたいなと思っています。例えば、教科でいうと理科はあまり勉強してこなかったんです。だから、いま連続テレビ小説『おかえりモネ』で気象予報士を題材にしているのを観ていて、すごく魅力的だなと思っています。自分で天気を読むことができれば、身の回りの生活にも有意義になるだろうし。あとは、日本はすごく地震が多い国なので、プレートとか地震のメカニズム、地震予測のシステムも勉強してみたいです。
――アイドルとして、女優として忙しい毎日だと思いますが、学ぶことへの意欲はますます増しているように思えます。
今回、初めて『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル』という映画に単独で出演させていただいたのですが、映画という自分の知らない世界に飛び込むたびに、自分がいかに何も知らない人間なのかと痛感するんです。でもそれがすごく楽しいことでもあり、知識には終わりがないなと感じます。その意味で、年を重ねるごとにどんどん「知りたい」という意欲は増していると思います。

――最後に、影山さんにとって「学ぶこと」とは?
「自分を作るもの」ですかね。私はもともと自分に自信がなくて「なんでこれができないんだろう」と思ってきた人間なんです。でも勉強をすると、自分ができないことが見えてくる。そこを学ぶことでできるようになると、自分の中に取り込まれていくのが感じられて、自分に自信が持てるようになるんですよね。

プロフィール

影山優佳(かげやま・ゆうか)

2001年5月8日生まれ、東京都出身。2016年に「けやき坂46オーディション」に合格。主な出演作はテレビ東京系ドラマ『Re:Mind』(17年)、声優に初挑戦したテレビアニメ『さよなら私のクラマー』。本作が女優として映画初出演となる。

作品情報

(C)2021映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』製作委員会(C)赤坂アカ/集英社

(C)2021映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』製作委員会(C)赤坂アカ/集英社

映画『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル』

監督:河合勇人
脚本:徳永友一
出演:平野紫耀(King & Prince)、橋本環奈/佐野勇斗、浅川梨奈、堀田真由、影山優佳(日向坂46)、福原遥、板橋駿谷、高橋文哉、池間夏海、ゆうたろう、嶋政宏/佐藤二朗

(C)2021映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』製作委員会(C)赤坂アカ/集英社

(C)2021映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』製作委員会(C)赤坂アカ/集英社

舞台は、将来を期待されたエリートたちが集う私立・秀知院学園。頭脳明晰・全国模試上位常連の生徒会会長・白銀御行と、文武両道で美貌の持ち主・大財閥の娘である生徒会副会長・四宮かぐやが、相手に「告らせる」ことだけを追い求めた命がけ(!?)の超高度な恋愛頭脳戦を繰り広げる。影山は、生徒会に強いあこがれをもって入会した生徒会会計監査兼風紀員の伊井野ミコを演じる。
この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
⇒この記事をオリジナルページで読む(8月20日掲載)

あなたにおすすめの記事

 を検索