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装着性と音質をフル調整したテイラーメイドのイヤホン『Just ear』、藍井エイルの“伝えたい音”をかなえるコラボモデル発売

“音の聴こえ方”をとことん追求、エンジニアが込めた音へのこだわり

音質コンサルタントの松尾伴大氏

音質コンサルタントの松尾伴大氏

 藍井エイルモデルの調整には、『Just ear』設計者であり、このサービスの音質コンサルタントのひとりでもある松尾伴大氏があたった。

「藍井さんの耳はたしかに特徴的ですが、それ自体は特殊なことではありません。そもそも人間の耳の形状は千差万別で、一人ひとり聴こえ方は異なります。だからこそ、個々の耳に最適化された世界に1台のイヤホンを、というのが『Just ear』のコンセプトとして成立するわけです。事業の立ち上げ当初から、耳の専門家に協力いただいたり、ソニーグループ内の様々な技術を活用したりしながら、快適な装着性と個人の好みに合わせた音質にこだわり抜いた製品を追求しています」(松尾氏)

 じつは、以前から『Just ear』を個人で作ろうとするユーザーには、調整用サンプルに藍井エイルの楽曲を使用する人が多かったという。

「音響機器にこだわる方がファンになる、藍井さんにはそういう魅力があるのだと思います。実際に藍井さんと対面でコンサルティングしつつ調整していくと、どこかの帯域がとくに目立ったりせず、自然なセッティングに落ち着いていきました。普段からリアルな音像に接しておられるからこそ、素直で正しい音の響きといいますか、音の情報量の最適なバランスでの鳴り方というものを、体感的によくご存じなのだと思います」(松尾氏)

 海外在住のファンも多い藍井エイルだが、『Just ear』では現在、香港・台湾などに展開しており、それぞれの地域での受注も準備している。

「つながりを大事に思えるように」藍井エイルが込めたコンセプトへの想い

 藍井エイルモデルのコンセプトは「Always connected」。自身の音の聴こえ方が共有されることで、かかわる制作陣を含めた楽曲に対する思いが、よりダイレクトにユーザーに届くことになる。

「先日、緊急事態宣言の合間に、久しぶりにファンクラブイベントでファンのみなさんの前で歌ったのですが、最後のMCのところで急に涙が出てきてしまって。自分でもびっくりしましたが、私もみんなも、今まで支え合っていた相手から遠ざけられていて、ずっと我慢してようやく会えたんだと実感しました。

 音楽を聴いてくれる方がいるからこそ歌えている。コロナ以前から、自然にそういうつながりを意識するようになってきていて、歌詞やタイトル、ツアーのテーマなどにも表れているのかなと思います。今回の『Just ear』も、そういう意味ではつながりのひとつの形。自分が聴いているのと同じ空間にいるかのような体験を、ファンの方に楽しんでもらえたらと願っています」

 いわばごく親密な、距離の近い再生環境で自身の作品が聴かれることについても、楽しみしかないと語る。

「もともと自分の音楽については、最高のプロのスタッフと一緒に、もう何をされても平気なくらいにこだわって作ってあります。それがさらに『Just ear』を経由することで、ブレスとか表現、細かな表現がよりわかりやすく伝わるんじゃないかと期待しています」

 実際にプロのアーティストは、ユーザーのリスニング環境を想定しつつ、あらゆるテクニックを駆使してレコーディングを行っている。

「制作している時は、最高の環境で大きな音で作っているのが前提。それがCDなりに落とし込む際には容量が制限されるから、それをふまえてあえて、少し大げさに表現したりもしているんです。それこそラジカセで聴いてもハイエンドオーディオで再生しても、大事な部分は同じように伝わるよう作っています。たとえばフレーズの一瞬だけ、0.1秒だけがなるとか。低音を一瞬だけ絞り出すように歌うと、迫り寄る感じが出せるとか。

 めちゃくちゃ考えて、頭をフル回転させながらたくさんの方程式を組み合わせて、いつもレコーディングしているので、そうした工夫も伝えられるのかな、と想像すると嬉しいです。音楽って、聴いた人の感情に働きかけるもの。余計な音が聴こえず集中できることで、より感情をドライブさせることができたら素敵ですよね」

 アーティストの音へのこだわりをより実感でき、世界観が精密に伝わる可能性を秘めているのが『Just ear』だ。

「これだけアーティスト側はこだわって音作りをしているわけですから、聴く側ももっと再生環境にこだわっていいのでは、と思います。『Just ear』をその選択肢のひとつに加えてもらえればうれしいです」(松尾氏)

 音楽の楽しみ方は、まだまだ無限に広がりそうだ。

Just ear(外部サイト)
ユーザーの耳の形、希望の音質に合わせて仕上げるソニーの“テイラーメイド”のカスタムイヤホン。
マイスターが究極の装着性を追求し、これまでに数々のヘッドホンやイヤホンの音響設計に携わったエンジニアが、好みの音を調整して提案する。熟練のエンジニアリングとコンサルティングによって、世界にひとつだけの音を実現することができる。

●XJE-MH1R 音質調整モデル/330,000円(税込)
●XJE-MH2R 音質プリセットモデル/220,000円(税込)
※小売希望価格

藍井エイルコラボレーションモデル(外部サイト)
お気に入りのアーティストがイメージする“届けたい音”で聴くことができるコラボモデル。最新シリーズとして、藍井エイルモデルが発売された。

●XJE-MH/Eir(藍井エイルコラボレーションモデル)/275,000円(税込)
※別途耳型採取費用9,900円(税込)が必要。
※販売期間は、2022年3月31日までを予定。
Sponsered by ソニー

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