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是非が問われる東京五輪 、国民の胸中は複雑…約7割が再延期・中止望むも「選手を応援したい」は86%

 東京五輪・パラリンピックの開催が目前に迫っている。しかし懸案である新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるには至らず、ワクチン接種も遅々として進んでいない。感染防止対策や聖火リレー、パブリックビューイングの中止など、五輪開催の是非について日々議論が行なわれ、時に出場選手にまで飛び火することも。ORICON NEWSでは、10代〜50代の男女1000名へ意識調査を実施。東京五輪を【再延期・中止してほしい】と希望する人が69.1%を占める中、出場選手に対しては85.5%の人が【応援したい】と答える結果となった。

開催への期待が反転、コロナ感染拡大後は「楽しみにしている」が36.9ポイント減

 まず、コロナ感染症流行後の東京五輪への期待の変化を見てみたい。コロナ感染拡大以前(2020年より前)では、東京五輪について【楽しみにしていた】と回答した人は55.5%に対し、【楽しみではなかった】は26.3%だった。これが感染拡大以降になると、【楽しみ】と答えた人は18.6%【楽しみではない】が60.3%と変化。感染拡大の前後で、五輪への期待がきれいに反転した形となった。

 そして、現在の開催の是非を聞いてみると、【開催してほしい】が16.6%、【再延期してほしい】27.3%、【中止してほしい】41.8%、【わからない】が14.3%という結果に。実に69.1%の人が再延期または中止を望んでいる。

 再延期または中止してほしい理由(※複数回答)としては、やはり「変異種などの新型コロナウイルスの感染拡大が怖い」が78.9%で最も高い数値に。一方で、開催してほしい理由にあげられたのは、「選手が大会に向けて頑張ってきているから」(81.3%)という前向きな声がある一方で、「もうすでに一度延期しており、これ以上延期も中止もできないと思うから」(44.6%)という消極的な理由も一定数確認できた。

民意とは裏腹に開催準備は着々と…反対意見も多い中で葛藤する出場選手たち

  • 体操の内村航平選手も東京五輪に対する思いを告白

    体操の内村航平選手も東京五輪に対する思いを告白

 東京五輪開催については、出場する側のアスリートたちの動向も注目されてきた。たとえば体操の内村航平選手は、昨年11月の国際競技会で「(日本国民の中で)オリンピックをできないという思いが80%を超えている。できないじゃなく、どうやったらできるかを皆さんで考えて、どうにかできるようにしてほしいと思う」と胸の内を明かした。さらに「もしこの状況で五輪がなくなったら、大げさに言ったら死ぬかもしれない。それくらい喪失感が大きい」と語ったことで、あらためてアスリートが五輪にかける思いの強さ、深さを実感した人も多かったことだろう。
  • 複雑な胸中を吐露したテニスの錦織圭選手

    複雑な胸中を吐露したテニスの錦織圭選手

 2021年を迎え、五輪本番が近づくにつれ、開催の是非を問う議論がますます活発化してきた。今年5月には、テニスの錦織圭選手が記者会見で「アスリートだけのことを考えたら、(五輪は)やれた方がいい」としながらも「死者がこれだけ出ていることを考えれば、死人が出てまでも行なわれることではない」と複雑な胸中を吐露。アスリート自らが五輪開催を疑問視する発言をしたことで、大きな波紋を呼んだのは記憶に新しい。
  • SNS上で心無い意見への思いを語った競泳の池江璃花子選手

    SNS上で心無い意見への思いを語った競泳の池江璃花子選手

 さらに、選手へのバッシングも見受けられるように。その最たる例として、競泳の池江璃花子選手が匿名の誹謗中傷に心を痛めた件が挙げられるだろう。彼女は「InstagramやTwitterに『(五輪出場を)辞退してほしい』『(五輪開催)反対の声をあげてほしい』などのコメントが寄せられていることを知りました」とTwitter上で報告。「正直、非常に心を痛めたメッセージもありました」と、強烈なバッシングを受けていたことを告白している。

選手に向けられた誹謗中傷も議論に 心からエールを送れない現状にいらだちも

 このようなバッシングは、あくまで一部の心ない人たちによるものだ。では実際のところ、一般ユーザーは、出場選手に対してどんな思いを抱いているのだろうか?

 前述のとおり、五輪を開催してほしいと答えている人の中で一番多い理由は、「選手が大会に向けて頑張ってきているから」であった。「選手の活躍を応援したいから」(49.4%)もそれに続き、出場選手への期待を挙げる声はとても多かった。

 また、再延期してほしい、中止してほしいと答えている人の中でも「大会が中止になったら、選手はかわいそうだと思うか」との質問に7割以上の人が【そう思う】と回答しており、選手目線で考えると中止・再延期を願う人は少ないだろう。
 そんな気持ちは、選手に向けられるメッセージにも表れていた。

「開催しても開催しなくても選手の皆さんへの応援の気持ちは変わりません! もし東京五輪が中止してしまったら、自国開催に参加できず悔しい思いをする方もいるかもしれません。私には、その悔しさがどれだけのものか分からないです。だけど、今後も変わらず応援し続けます!」(長崎県/10代/女性)、「1年延期になっただけでも、年齢的、身体的な理由で出場チャンスを失った選手はたくさんいると思う。一生に一度しかないチャンス。これまでの人生を全て捧げてきたといっても過言ではない選手に、何とか活躍の場を与えてあげてほしい」(和歌山県/20代/男性)

 特に10〜20代の若年層は選手たちと年齢が近いこともあり、「夢をかなえてほしい」という声が多い印象を受けた。

「オリンピック・パラリンピックを楽しみにしていたが、この状況では開催しても100%楽しむことは不可能。主役は選手だし、彼らのこれまでの頑張りを思うと、今はやらないでくれと言うことは簡単ではない」(千葉県/30代/女性)、「選手の皆さんにとっては 代表枠を勝ち取った中には今がピーク、ベストな選手もいらっしゃると思っています。だからこそ選手の皆さんには、開催されれば、今この時を思い切り頑張ってほしいと思います」(福岡県/40代/女性)、「世論では中止という声が大きいが、その夢を奪うことは本当に正しいのだろうか? できるだけ政府や都知事は、夢を壊さないでほしい。その夢は、いずれ私たちにも力を与えてくれるものだと思います」(東京都/50代/男性)

 「開催の是非を選手に問うべきではない」「選手は何も悪くない」とした上で、熱いエールを贈るなど、選手に対しては概ね好意的な意見が多く寄せられた。

 しかし、だからと言って諸手を挙げて今回の五輪開催には賛成できないと、やるせない気持ちを語るユーザーがいるのも事実であり、それぞれが複雑な心境を抱えている。こうした選手への思いを綴った中に、五輪を開催しようとする政府に対する不満の声も散見された。

 コロナが感染拡大してから1年半が経ったが、出場選手は東京五輪の開催を5年待っている。タイムリミットが迫る中、皆がどのような気持ちで開催を迎え、そして終えることができるのか、未知の領域である。
【調査概要】
調査時期:2021年6月2日(水)〜6月7日(月)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女※年代を人口構成比に合わせたウェイトバック集計)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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